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美しいダンス。

美しいと思う瞬間に立ち会った時、心が揺さぶられた感覚に気づいた瞬間、涙が出そうになった瞬間、暖かい優しさに包み込まれた瞬間、
いつも間違いなく、私にそれをくれたのはダンスでした。
それ以上に、焦りや不安や自分の心の余裕を剥ぎ取られるほもダンスだった。
だけど、いつも麻莉子さんのダンスを見ると思う。
もう少し、自分の内側に繊細な弱くて脆い感覚に
気づいて受け止めてあげたい。
そして解放してあげたい。
苦しさも悲しさも辛さも、喜びも嬉しさも怒りも騒がしさも静けさも。

美しいってなんだろう。
濃密に向き合う身体、
何かの誰かのために、伝えようとする身体
感じる身体。素直な身体。
心に寄り添う言葉にならない想いの溢れる身体。
それは人に対してだったり、自分自身の心だったり、空間や、作品に。
ジャッジする必要も、決める必要も、答えを探す必要もなくて、
少し向き合うだけで気づいてあげるだけで、
今、見えてる世界や今、の自分の体、些細な喜びや美しさを感じ取れる気がする。
大丈夫。1人じゃないよと
包み込めるような
身体の中を流れる水の温度が暖かく感じられるような
羽が生えて飛んでいってしまうような
深い眠りに浸けるような
優しく微笑むような
野生動物の生き生きしているような
息して生きてるような
そんな
ダンスがしたい。

麻莉子さんとアリスさんのワークショップに参加して、ショーイングを見た日。
今日は少しだけ、眠るのが楽しみになった。
暗闇に1人じゃない。
自分の身体の声に耳を傾けて
夜の静けさや美しさ、生きてる地球に広がる世界に
心を弾ませて
妖精の踊りを想像して
気づいたら、寝てまた明日がやってくる、そんな気がする。
今日は少しだけ、いつもより世界が美しく見えてくる。

自分のための自分の言葉。
自分のための自分のダンス。
いつか
誰かの何かのために
届く、ようになったら。

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