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演繹的思考

・演繹法とは?

一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る論理的推論の方法である。

演繹法の前提としては一般論や誰もが当然知っている普遍的事実などが使われる傾向にあり、必然に必然を重ねることで結論にいたるというプロセスを経ています。このことから、演繹法は数学的な推論方法ともいえるでしょう。

前提として選定した一般論や普遍的事実に偏った主観が混じってしまうと、論理が破たんするため注意が必要です。

前提の選定さえ間違えなければ、そのプロセスの特性上、非常に強い説得力をもつ推論方法であるともいえます。帰納法があくまでも統計的結果を指し示すに過ぎないのに対し、演繹法の結論はより真実に近いものと考えられるのです。ただし、この2つは優劣のあるものではありません。論理的推論が必要となる状況や説得する相手の傾向によって使い分けることが望ましいでしょう。

・演繹的思考とは?

演繹的思考とは、観察した事象に対して一般的に正しいとされるルールや理論などの「大前提」を関連付け、結論を導き出す思考法です。既知の事実から未知を推測する「推論」の文脈においては「演繹法」と呼ばれます。

演繹的思考で1番重要なのは前提です。こういう法則があるからこの商品は売れる。この法則を勘違いすると思考は一気に崩れていきます。

逆に言えば、そこをしっかり決められれば、後は筋道に従うだけで最適な答えが出てきます。

すでに知っている情報と新しい情報を組み合わせて結論を出すという、最も自然な思考方法だ。ただし、ルールや一般論が間違っていたり、論理が飛躍してしまったり、当てはめるべきではないルールを観察事項に当てはめてしまったりした場合、間違った結論を導き出してしまうおそれもある。

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・具体例

「人間は哺乳類である」「哺乳類には血液がある」という2つの普遍的な事実を前提とした場合、演繹法では「人間には血液がある」という結論を導き出すことが可能です。

演繹法は、前提となる原理原則に関する正確な知識が必要です。そのため、新商品やサービスの開発時に効果的といえるかもしれません。新しい商品やサービスを開発するためには、その素となる知識や技術が必要で、いくら商品やサービスが画期的であっても、知識や技術を当てはめることができなければ商品として成立しえないでしょう。また、物事を戦略的に考えたり、組織構成を立案したりといった場合にも演繹法が適していると考えられます。

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・鍛え方

そのルールだけで結論が言えるのか?
ほかにもその結論に至るために必要な条件はないか?
そのルールは、いつも適用できるのか?

上記を意識しながら演繹的思考を試していく事が重要です。

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