それぞれの日常
普段は、車での移動が多いけど、久々に電車に乗って、母とお出かけをした。
大学時代や新卒の頃は、電車を利用するのが当たり前で、何とも思ってなかったけど、電車を利用しない生活をしていると、電車に乗ってお出かけすることにウキウキする。
電車の時刻を調べて、出発時刻に合わせて身支度をする。駅に到着したら切符を購入して、改札を通って、駅のホームへむかう。
駅のホームで電車を待つ時間や、電車が到着するアナウンス、電車の音。当たり前のことなんだけど、新鮮でワクワクする。
いつもなら車で出かけることが多く、それはそれで楽しいけど、電車だと自分で運転する必要がないから、車よりもリラックスして話ができる。
お出かけのルンルン気分の中、電車に揺られながら、母とたわいもない話をする時間が楽しかった。
🚃…
帰りの電車に乗る。ちょうど夕方の時間だったので、学校帰りの小中高生、仕事帰りの会社員など、色んな人が乗っていた。
自分が小学生の頃を考えると、電車通学なんて全くの無縁だったので、「小学生から電車通学ってすごいね」と母とそんな話をした。
電車の窓からぼーっと外の景色を眺めるのもいい。
新しい家、古くからある家、アパート、道路、田んぼ、川、山、、、、。自分が暮らす街と同じように、ここにも街があって色んな人が生活していることを想像すると、あたたかい気持ちになる。
電車に乗っている人たちもそう。みんなそれぞれに日常がある。私と母のように、休日のお出かけの帰りという人もいれば、学校帰りの学生、仕事で移動中の人、仕事終わりの人、買い物帰りの人、、、。
平凡でありふれた日常かもしれないけど、その日常は誰ひとりとして同じ日常はなくて、みんなそれぞれの暮らしがあって、毎日を生きている。
そんなことを感じながら電車に乗っている時間がすごく居心地がよかった。
帰りの電車は、夕暮れ時でちょうど電車に西日が差し込んできた。ちょっと眩しかったけど、1日の終わりを感じる西日が、日常の愛おしさをより感じさせてくれた。
平凡でありふれた日常って素敵。そんな日常こそ大切に、愛おしく感じながら過ごしていきたいなあと思った。
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