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何になるかより、何をやるか
何になるかよりも、何をやるかのほうが大事だと思っている
たとえばわたしはパトロールを好きでやっているが、警察官になりたいとは思ってない。会社員になったとしても、パトロールはだろう。だからわたしが何になるかは未定だが、地域に貢献したいとか、人の役に立ちたいとは思っている
私が最近ハマっている「成瀬は信じた道をいく」という本の中で、成瀬が言っていた言葉。この言葉がすごくしっくりきて、気に入っている。
わたしたちは、幼い頃から「大きくなったら何になりたい?」と問われて育ってきた。大人になった今も、自分のやりたいことを考える時に、無意識に「何になりたいか」という軸で考えている気がする。
言葉というのは面白いもので、「何になりたいか」という軸で考えると、なかなか思い浮かばないけど、「何をやりたいか」という軸で考えると、色んなことが思い浮かんでくる。
「何になりたいか」は、警察官とかスポーツ選手とか珈琲屋さんとかYouTuberとかがある。こういった名前のある職業は、特別な知識やセンスを持ち合わせてないとなれないように感じる。だから、「自分には無理、できない」と思い込み、やりたいことが見つからない状態に陥る。
一方で、「何をやりたいか」は、特別な知識や才能がなくても、自分がやりたいと思えば、なんでもできそうな気がしてくる。スポーツ選手にはなれなくても、地域のスポーツチームに入って試合に出場することはできる。珈琲屋さんをオープンしなくても、家族や友人を家に招いて、珈琲を飲んでもらうことはできる。YouTuberでなくても、YouTubeに動画をアップすることはできる。
何をやりたいかを軸で考えると、ハードルはグッと低くなり、自分の気持ち次第で実現可能になる。
自分の「やってみたい」とか「やりたい」気持ちに正直に、自分ができる範囲でやってみる。最初は、ちょっと興味があるぐらいのことが、続けているうちに、人に喜んでもらえたり、誰かの役に立つものになる可能性は十分にある。
誰かの役に立ちたい!と思って始めるのもよし。自分の興味本位で自分のために始めるもよし。
成瀬の言葉は、
「何者にもならなくていい、あなたがやりたいことをすればいい」
そんなふうに言ってくれているようにも感じる。
何者かになろうとすることは、どこかしんどさや苦しいイメージがある。そうじゃない。そもそも何者かになる必要はなくて、ありのままの自分でいいのだと。
何になるかより、何をやるか。
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