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猫のこと中心。20XX年某日、1歳9ヶ月の保護猫(雄)のトライアルをスタート。毎日があ…

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猫のこと中心。20XX年某日、1歳9ヶ月の保護猫(雄)のトライアルをスタート。毎日があまりに新しい発見と感動に溢れているので、記録したくなった。いつか振り返った時に、幸せな気持ちになれるような、アルバムみたいになればいい。

最近の記事

猫が来て、17ヶ月

少々古いものではあるが、角田光代さんのエッセイ「今日も一日きみを見てた」を読んだ。じんわりと、良かった。本を読む、という体験の面白さを久しぶりに味わった。 愛猫トトを迎えることになったいきさつから、なんとなく時系列で起きた出来事やそれに対する筆者の視点が綴られる。初めて猫を引き取った頃の不慣れさや、初心者だからこその発見、浮き足だった気持ちや戸惑い。どれも身に覚えのある具体的なエピソードで、序盤は良く言えば共感できる、悪く言うと凡庸な印象も。愛猫トトの日々の振る舞いからその

    • 猫が来て、16ヶ月と3週間

      土砂降りの雨だ。 窓を開けてみるが、白くけぶって景色がよく見えないほど。今年から必須となった週一の出社日が、運悪く今日ときた。チーム全員が揃うミーティングの時間に合わせて出社しなくてはならん。いずれ弱まるかと期待して出発を遅らせているうちに、雨足が強まってしまった。うんざりだ。コロナ禍に我々が学習した「不要不急の外出は、自分の頭で要否を判断する」という生活スタイルはどこに行ってしまったのか。 猫は外の薄暗さのせいか、雨音の大きさのせいか、興奮して走り回っている。かと思えば、

      • 猫が来て、16ヶ月

        最近だいぶ抱っこが様になってきた。 以前はまず捕まらない。ようやく捕まっても暴れて逃げる。ところが最近は、朝起きたばかりの少し甘えた気分の時、長く家を開けて帰ってきたばかりの構ってほしい時、暫しの間、腕の中に止まってくれるように。抱っこが怖くならないように、むずかったらすぐ放してやる。私はあなたの自由を奪ったりしないよ、抱っこと捕獲や羽交締めは違うんだよ。あなたが嫌がることはしないよ。と言い聞かせる。いずれ、安心して抱っこ好きになってほしい。 隣に座ってくれるようにもなった

        • 初めての動物病院(猫が来て、15ヶ月)

          GW初日。今年の連休は猫を病院に連れて行くことが最大にして唯一のタスク。これを終わらせないと他の予定は入れられない、という覚悟。なんせ一年以上ワクチンが打ててないのだから。病院に電話して、いつ連れて行けるかわからないけど、捕まえられたら行きますと伝え、捕獲開始。このところパートナーが抱っこ練習を重ねてコツを掴み始めたので、成功の期待高まる。 二人でなんとなく猫を脱衣所に誘導。我が家は狭いマンションなので、普段は部屋の仕切りとなる扉を開け放ったまま、なるべく広々と過ごせるよう

        猫が来て、17ヶ月

          猫が来て、14ヶ月

          今朝、猫がキャッチミーイフユーキャンの先っぽについている羽根を一本食べてしまった。ような気がする。 以前から、羽根をむしって遊んでいるな、と思いよく見ていて、とれた羽根は拾って捨てていたのだが。今朝はいつむしったのか分からずに、最後の一本がなくなっていて、辺りに落ちてもいなかった。食べている様子にも全然気づかなかった。でも、ちぎれたはずのものが回収できていない。誤食誤飲は腸閉塞を起こすので危険という情報が多い。1日観察していたけれど、ご飯もおやつもよく食べ、水もちゃんと飲み

          猫が来て、14ヶ月

          猫が来て、13ヶ月と2週間

          正月休み中に猫を病院に連れていけなくて大変落ち込んだけれど、日常が始まってしまえば仕事の忙しさに追い立てられる毎日。抱っこトレーニングの成果は全然ない。以前よりも警戒されてるようで、気のせいか昨年より抱っこ成功率が落ちた。猫が嫌がらなそうなトロンと眠そうな時間帯に、手足をモミモミして爪を出す練習もしているが、こちらがいざ爪切り鋏を手を伸ばしただけで覚醒して逃げる。勘が良い。賢過ぎて困る。それともこちらがずば抜けて愚鈍なのか。 猫用の洗濯ネット、爪切り用顔マスク、額にポストイ

          猫が来て、13ヶ月と2週間

          猫が来て、12ヶ月

          猫と出会って丸一年が目前に迫っている。 爪がまともに切れない、捕まらなくて病院に連れて行けないので健康診断と予防接種をしていない、マイクロチップ入れてない、などのタスクが溜まっていた。人間に時間と気持ちのゆとりがある年末年始休みに、いざ病院へと捕らえにかかり、大暴れされて失敗。猫は最大限の警戒モードに入り、意気消沈の正月である。 秋口以降、随分と仕事が忙しくなり、フルリモートなのに朝8時半から22時近くまで、ランチもトイレも時間が取りにくくなるほど余裕がなかった。初めて猫

          猫が来て、12ヶ月

          猫が来て、10ヶ月

          年末に向けて、長い事連絡をとってなかった人たちから、会いませんか?という連絡がいくつかあり。やはりコロナ5類以降を経て、正常化へ向かう雰囲気がそうさせているのかな。 自分は人を誘うのが苦手だし、誘われたら嬉しいくせに行く段になるとめんどくさくなるし、会合が終われば脳内反省会で疲れがちなコミュ障なので、こうして数年連絡さえしていなくても、私のことを思い出してくれる人がいるということ、思い出すだけでなくわざわざ声を掛けて会おうとしてくれる人がいる事に感謝しかない。 久々に会っ

          猫が来て、10ヶ月

          猫が来て、9ヶ月と2週間、その2

          これまでオモチャはオーソドックスでアナログなものに限ってきたけれど、遂に自動で動くやつを導入してみようと思い立ち、全猫が食いつくというキャッチミーイフユーキャンを購入。 セットは簡単、乾電池式でコードもない。仕事で構ってあげられない時や、疲れて眠くなっちゃって遊んであげられない深夜とかにいいんでは?と期待大。リビングの中央に置いてスイッチオン!初級編モードなのに結構なスピードでグルングルン周り出す棒。モーター音と布地が擦れる音が中々うるさい。こりゃ、仕事中は気が散るな。。。

          猫が来て、9ヶ月と2週間、その2

          猫が来て、9ヶ月と2週間

          ジャクソン・ギャラクシーの「猫ヘルパー」という番組を初めて知った。 アニマルプラネットの人気長寿番組らしい。猫を飼いながら深刻な問題を抱えている人たちに、猫の専門家であるジャクソン・ギャラクシーがアドバイスを行い、解決に導いていくお助け番組。大好きな「クィア・アイ」は、イケてるゲイ五人組がさまざまな事情を抱えたアメリカ人たちのルックスと内面、ライフスタイル改善をお手伝いする番組だったが、こちらは猫の困り事解決版。一般人のお悩みをスペシャリストが解決してあげるというこのフォー

          猫が来て、9ヶ月と2週間

          猫が来て、9ヶ月と1週間、その2

          1ヶ月前、そろそろ涼しくなったから、と物置きから出してきたふわふわの猫ベッドを完全無視していた猫。確かに、そんなに涼しくなかった。なんなら汗ばむような陽気が続いていた。 ようやく朝晩が涼しくなってきて、さすがに人間も夏掛け布団では心許ないと、この連休、一念発起してリネンの洗濯と掛布団の交換という一大イベントをなんとかこなした。 羽毛布団がセットされて5分も経たないうちに、ふかふかのお布団の上に鎮座する猫。人間の目を盗んで、音もなく。いつの間に!?自分の秋冬用猫ふわふわベッ

          猫が来て、9ヶ月と1週間、その2

          猫が来て、9ヶ月と1週間

          人間が半日以上出掛けている間、猫はほとんど寝て過ごしているようだ。 多めに与えたフードにも手をつけず、トイレも汚さず、危険な悪戯もせず、とにかく眠っているらしい。 猫と暮らし初めて1年が目前になってきている。 そろそろ一泊旅行くらい行きたいなと思いつつ、飲まず食わずでは猫の身体に悪かろうと心配だ。外出から帰っても、特に出迎えるでもなく、大歓迎している様子もないが、ずーっと寝てたくせにノロノロと起き出して、にゃあにゃあとよく鳴いて、撫でをねだり、構って欲しがる。そんな様子を見

          猫が来て、9ヶ月と1週間

          猫が来て、8ヶ月と2週間

          マインドフルネスという言葉が初めて日本に紹介されたのは何年前だろうか。GAFAが社内研修に導入したとか、ビジネス系自己啓発の文脈だった気がする。その後も、朝活と称してお寺に座禅を習いに行ってから出社するとかいうビジネスマンの記事を目にしたり。 美容系やスピリチュアルっぽい情報発信でも良く見かける。ミランダ・カーが日常的に実践してるとか、私生活が乱れていた往年のハリウッド女優が取り入れて見事に復活を果たしたとか。 まあ、どんな文脈で発信されたとしても、ここ10年くらいは良き

          猫が来て、8ヶ月と2週間

          猫が来て、7ヶ月と3週間。

          NHKのネコメンタリーを観た。能町みね子さんの回だった。 幸せになって、平凡につまらないやつになってやろう。 なってみて、ああ、確かに幸せだ、これでいいのだ、と満足する感じ。 猫に対して、怒りという感情がひとっつも、全く湧き上がらないという事実。 猫と暮らして気づいた、今までに感じたことのない強い気持ち。 母性とか愛とかいう言葉を使うのは、照れ臭いような、しっくりこないような、ちょっと違うような気もするけれど、でも確かに、そこにある心地よい感情。 ほんとそうだよなー、とじ

          猫が来て、7ヶ月と3週間。

          猫が来て、7ヶ月と2週間。

          最近、うちの猫の性格を考えるのが楽しい。 出会ったばかりの頃は、とにかくおっかなびっくり、起きてる間はひっきりなしに猫の飼育方法をググり、何をどうしたら良いのかわからずオタオタしていたが、少し慣れてくると、猫という生き物の生態を観察する楽しさがあった。人間の腰よりも高い出窓やピアノにひらりと飛び乗る跳躍力に驚き、瞳孔を開いておもちゃに飛びかかり齧り付く姿を目の当たりにしてちょっと怖かった。爪が脱皮するように剥けることも、トイレハイも初めて知ったし、ドアや引き出しを自分で開け

          猫が来て、7ヶ月と2週間。

          猫が来て、7ヶ月と1週間。

          連休が取れた。この期間を利用して、動物病院の初診予約をとったものの、結局、今日は失敗に終わった。 このところ、地道に抱っこの練習をしており、猫に気付かれないように背後からさっと抱き抱える事には慣れてきた。今のところ7〜8割くらいの捕獲成功率。ただ、膝の上でじっと抱かれていてはくれない。仕方なさそうに10秒くらいじっとしていてくれるものの、すぐに暴れて逃れようとする。こちらも無理にホールドを続けない。終わったら、おやつをあげる。 捕まえられれば、キャリーケースに入れられると

          猫が来て、7ヶ月と1週間。