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(適応障害の診断)メンタル疾患、退職ではなく休職を検討してみて。

先月、職場を退職しました。

主な理由は、

  • ここ一年間で残業時間が激増し、ワークライフバランスが崩れたこと

  • ストレスで心身の不調が続いていたこと 

理由の詳細や、退職を決めるまでのすったもんだについては、前回の記事に書きました▼

すでに職場を去り、もう遅いのだけど。
実は、後悔していることが一つあります。

それは「休職を検討せず、退職を決断した」ことです。

もし、会社員の方で、心身不調で退職を検討中の方がいらっしゃれば、いきなり退職を考えずに職場に休職を相談されることをおすすめします。

理由については、後述します。


喉の違和感で食事ができない

不眠、胃痛、下血…。在職中、様々な症状に悩まされていた私。
今年は人生初の、胃カメラと大腸カメラ検査を経験しました。

結果、大きな問題は見つからず、「ストレスが原因だろう」という医師の判断でした。

さらに6月。
仕事中に、喉が締め付けられるような感覚になる日が増えました。

退職前のラストスパートで残業続きだった7−8月は、喉の違和感で食事ができなくなってしまったのです。

正確にいうと、喉の違和感を感じる時は必ず仕事中で、違和感がある時は食事ができない状況でした。

なので、週末はもりもり食べるのですが、平日の昼食(夕食もしばしば)は全く食事がとれず。

この症状、呼吸が苦しくなるので胃痛より辛かったですが、職場のストレスが原因なら、退職後には治まると思っていしました。

が、退職後も治らない。

「平日の日中は、喉の違和感で息苦しくなる」というのが身体にインプットされてしまったのでしょうか…。

日中どころか、夜寝る前にも症状が出るようになったため、病院を受診することに決めました。

心療内科を受診。診断名は「適応障害」。

「喉の違和感」については、最初は咽頭系の病気を疑うようです。

私の場合、6月に職場の人間ドックで医師に相談したところ、「胃カメラ検査で喉・食道に異常がなかったのであれば、ストレスではないか?」と言われていたので(またストレスって言われた…)、心療内科を受診。

診断名は「適応障害」でした。

私、過去に2度心療内科にお世話になってまして、産後うつで受診した時も、2−3年前に不眠で受診した時も「適応障害」でした。

なのでぶっちゃけ、診断名について「ふーん」てな感じで。
※あくまでも私の場合の話です。私よりずっと深刻な適応障害の方もおられるので。

ただ、医師がちゃんと話を聞いてくれると安心しました。
また、半夏厚朴湯という名前の、症状に合った漢方を処方してもらえたのは良かったです。

休職すれば良かった

私は現在、正確には有給消化期間のため、在職中です。

私の職場では、病院へ行けば「私傷病休暇」を取るようすすめられるため、有給休暇を私傷病休暇に変更すべきかどうか、会社とやり取りしていました。

その流れで、私傷病の制度やルールを目にして、ふと思ったんです。

心身が病んでいたなら、休職でも良かったかも知れない、と。

傷病手当金のこと

「傷病手当金」というのは、休職の際に健康保険組合が休職者の生活費保障のため、給与の2/3程度を最長1年半支給してくれる制度です。

※会社の「私傷病休暇」(私傷病を理由に休みを取った日について、会社が給与を補償してくれる)とは異なります。
私傷病休暇は、ない会社もありますし、利用できるのは長くて1ヶ月程度かと思います。

傷病手当金の申請については、もちろん審査があります。
※申請の際は条件をよくご確認いただき、勤務先に相談してください

しかし、私の職場では私傷病理由で休職中の人が(大げさでなく)山ほどいたことから、休職が非常に身近なものでした。

退職ではなく、一旦休職したほうが良い理由

休職が非常に身近で、自分も心身の異常をきたしていたにも関わらず、なぜ休職を考えなかったんだろうか?

ーーそれは、

  • 休職後に職場に戻る自信がなかったから

  • 制度の内容をよく理解していなかったから

  • 退職したらすぐに症状が治まると思っていたから

いつかは復職するために休養を取るのが、休職の目的です。

なので、復職の自信がない状態で休職するのはいかがなものかと思われるかも知れませんが。

休職をおすすめする理由としては、

①休養している間に疲弊した心身が回復すると、正常な判断ができること
②休職期間中に職場環境が改善する可能性があること(ストレスの原因だった人が異動したり…)

生活費が保障されている状態で、ゆっくり休養して、退職するか否か考えるメリットは大きいと思います。

②は可能性にかけるしかないんですけどね。
私の職場では、復職者は負荷の少ない部署に異動させてもらえたり、配慮してもらえた印象です。

退職が決まっていても、傷病手当金の申請はできる

退職を取り消して休職に変えることはできません。

しかし、退職前に病気やケガをして(メンタル疾患含む)退職後に療養につとめたい場合、傷病手当金の申請はできるようです。

なので一応、会社から申請書を送ってもらったのですが。

退職後の申請&初支給の場合、

  • 退職後も会社とやり取りしなければならない

  • 審査に時間がかるため、初めての支給まで2ヶ月程度かかり失業保険の待期期間とあまり変わらない

  • 職業訓練を検討している場合は注意が必要(傷病手当金と失業保険は同時受給ができないため)

上記理由で、めんどくさいなと思いました。

やはり、療養したいなら、休職の方が手続きがスムーズかと思います…。


職場によっては、休職を言い出しにくいところもあるのではないでしょうか。

でももし、私のように心身に不調を抱えていらっしゃったなら、いきなり退職を決めずに、休職を検討されることをすすめます。

もし休職できるのなら、休職期間はゆっくり休んでくださいね。
「退職するのか否か」の判断はそれからでも良いと思います。

お読みいただき、ありがとうございました!









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