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小説   名前のない自分

注: 一章変更・修正点(人物の名前 ちさと→千夏  鷹也→唯都(ゆいと)  はやて→疾風 凪十→俺)

 2章 夏休みスタート、、、

 俺たちの全員で過ごす最後の夏休みが始まった。これから何をして遊ぼうかと小学生という限られた遊びの中でだが、ここは特にお金を使う場所はないし、使うところといえばテーマパークぐらいだ。だけど、テーマパークの支配人と小鳥遊の父親が知り合いでこの夏休みの間だけサービスしてくれる。支配人結構長い時間を共にしているらしい。俺はあまり二人が話しているところを見た事がないが、雫がちょくちょく挨拶に行っているらしいからある程度親密な関係なのだろう。まぁ毎年サービスしてくれるのはありがたいのだが、その代わりにパーク内の掃除をさせられる。何もしないでただサービスしてもらうにも気が引けてたし、一応バイト代の代わりにジュースやらお菓子やらも貰えるし文句を言うのは流石に図々しい。今年もパークにはお世話になるから掃除しないといけない。

 まずはここに来てから3日が経過しているから早く荷物を片付けないと遊びに行けない。はやてのお母さんからそう言われている。仲良くなった友達の母親って地味に少し面倒に感じる時があるんだが俺だけだろうか...。夏休みの間は保護者替わりになってもらうし、何しろ別荘を貸してもらっているため絶対に嫌われないようにするのと手伝いをするのはマストにしなければならない。これはお世話になっているものとして当然のことだ。とりあえず部屋の荷物を片付けるのと、はやてのお母さんに報告するのが俺は最優先だな。

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