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ムラを作りたいのです②

私の作りたいムラが、だんだんクリアになって来ました。

【主役はオトナ】
・最初にご機嫌にしたいのは子供ではなく、まず大人。
・なかでも、リタイヤ・セミリタイヤした(ある程度)時間のある方。
・その人の持つすごい所(技術、知識、経験)をシェアする場を作りたい。

「あのオッチャンいつも楽しそう!」
「あのお婆ちゃんみたいになりたい」

子供たちがそう思うような、ご機嫌な大人を増やしたいのです。

例えば、老人ホームで余生を送っているおじいちゃん。
いつも1人で、気難しそうにムスッとしている。
でもその人をひも解いたら…

・実は、伝説の営業マンだったかも?
・あるいは、村一番のモテ男だったかも!

その人の「お宝」を発掘して、必要とする人に届けたい。
彼の目が教える喜びに輝き、別人のように生き生きと話す姿が見たい。

日本はこれから世界一の超高齢化社会に入ります。
健康寿命も、どんどん延びます。
つまり日本は、おじいちゃん・おばあちゃんというお宝を、世界一たくさん保有する国家だと思うのです。

私の義父は、歴史とグルメが大好きでした。
世界中の歴史建造物やおいしいレストランの話になると、目を輝かせて熱弁をふるっていましたが、いかんせん話があまり上手ではなく。
いつもループする彼の話を、私も含め、誰も聞こうとしませんでした。

彼はムスッとした無口な老人となり、老人ホームでイベントに参加する事もなく、住民と心を通わせる事もないまま、病で亡くなりました。

もし、彼が話し方を学び、面白く話せるようになっていたら。
もし、彼の話を喜んで聞きたがる人と、繋がることができていたなら。

義父の死に顔から眉間のシワが少し減り、そしてもう少しだけ、笑いジワが増えていたのではないかと。後悔と共に、そう思ったのです。

(その③へ続く)

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