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塩田千春展 ~魂が震える~ たましいはどこにある?

展示室に入った瞬間こころの奥のほうから

「ふぁ~、、、」

と声が漏れた。
なんだろうこの圧倒的で壮大な空間は。
空間を埋め尽くす編み込まれた真っ赤な糸と研ぎ澄まされた空気感。


魂とは?生きる意味とは?作家の実体験から表現される大規模なインスタレーション、「塩田千春展~魂が震える」を観てきた。

私は作家のようにこころと身体の乖離を感じたことはあまりないけれど、魂は自分の心臓の辺りにあって、感情は常に身体に支配されている感覚がある。

だけど、不安、焦燥感、こころのざわつきなど何とも表現しきれないような感情が自分をもやもやと包み込む時、それが許されているような、自分だけではないんだと思わせるような、不思議な安堵感に包まれる作品だった。

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こうして作品に昇華してくれるアーティストがいるから救われる人たちもたくさんいることだろう。
作品を通して今苦しんでいる人や、何かどうしようもない感覚に囚われている人の心が軽くなればいい。少なくとも私の心は軽くなった。


大ごとかもしれないけれど、こういった作品に触れることは「世界の平和」につながるような気がする。

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世界にはいろいろな人がいて、それぞれの人にそれぞれの人生がある。
大きな世界の中の小さな自分。


どんな自分も許しながら、自分の中にある「魂」を大切にしながらこれからも生きていきたいと思う。

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