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中国の海洋戦略~中国が日本の尖閣諸島をねらう理由~

今回はお隣中国の地政学的な側面でみた海外戦略についてまとめて行きたいと思います。
その中でも今回は特に東シナ(日本や台湾の近海)への戦略がメインです。
最後に尖閣諸島につながっていくようにまとめて行きたいと思いますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。

中国は面積第三位、GDPは現在第二位の超大国です。
中国の動向が今後の世界の動きを左右するため、色んな人がチェックしています。
もちろん、アメリカなんかは首位を取られないように日本と手を組んで色々な対策を画策しています。

さて、そんな中国についてですが、どんな戦略で海洋進出を目指しているでしょうか??

海に線を引く?中国の独特な海洋戦略


中国は内陸国なので今までずっとランドパワーの国でした。
そんな中国は今ランドとシーのどちらも手に入れようとしています。
長い間ランドパワーの国だったので中国は海も陸と同じように面で考えて線を引こうとしています。
それが「第一列島線、第二列島線」という概念です。
そもそも、シーパワーの国が進出するとき、島に「拠点」を置きそこから周囲のエリアをコントロールするのが一般的です。
アメリカが軍事基地を日本の沖縄においているのもそうですよね?
このように点を置いて進出をしていきます。
ですが、中国は諸島を押さえて海に線を引くようにしてアメリカが入ってこないように、追い出そうとしているのです。

中国にとって台湾ってどんな存在?(台湾への戦略)


中国はたびたび台湾を自分の国の一部だと主張しています。
実は台湾は地政学的に中国にとって急所なのです。
え、、、どこが??
台湾は日本とすごく近い位置にあります。
台湾、日本、アメリカが完全に手を組み、この二か国がアメリカの支配下に入ったとすれば、中国はアメリカに完全に海を包囲されてしまい、海洋進出が出来なくなってしまうからです。

台湾を無理やり自分の国にできないの?


中国は経済大国第2位、面積だって3位だし、軍事力も3位です。
でも、残念ながら台湾に軍事進攻したりして侵略は容易にはできません。
それは台湾も軍事力を身に着けているし、台湾を攻めようとするなら、中国から海を渡って台湾へ補給などをしないといけません。
島国の台湾にそういった戦いをするのは不利になります。
また、台湾のバックにはアメリカがいます。
台湾進攻をするとなれば、アメリカが出てきて台湾をアメリカの完全な配下に置く口実が来てしまいます。
それは中国にとって避けたい事になります。
そのため、中国はたびたび台湾を自国の一部と主張し、アメリカをけん制しているのです。

中国にとって尖閣諸島の価値って何?


現在中国は東シナ海で尖閣諸島をずっと狙っています。
元々尖閣諸島は日本が欧米の手法を使って1985年に尖閣諸島は日本のものときめました。
中国が最初に日本の尖閣諸島に注目したのは1960年代後半です。
理由は石油資源が眠っているという情報が入ってきたからです。
ですが、当時は今ほど強くは主張していませんでした。
1990年ころから中国は強く主張を始めます。
1992年に中国は「領海法」を制定し尖閣諸島を自国領ときめ、尖閣諸島沖に出没するようになり、日中対立の問題点にもなりました。
理由は石油資源だけではありません。
中国は今第一列島線を引いて海洋進出しようとしています。
ですが、台湾を力づくで自分の領土にすることは現在できません。。。
中国がこの第一列島線を作っていくための突破口は尖閣諸島しかないのです。
この尖閣諸島をこじ開けなければ中国は東シナ海に進出していけないのです。
なので、中国の主張は無理目でも尖閣諸島を狙い続けるのです。
日本にとっては迷惑なお話ですが、地政学的に見ると、領土の問題はその国の思惑が見え隠れするのがわかりますよね。

まとめ
1.     中国の海洋戦略は普通とは違い海に線を引くイメージで進めている
2.     中国にとって台湾は地政学的に急所となっていて容易に落とせる国ではない。
3.     尖閣諸島は中国が海洋進出する上で唯一の突破口になっている。

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