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「ザ・ファー・イースト」を読む その6


バンドスタンド (bandstand)  (1)

 ロンドンから届いた楽器の訓練もいまだ十分ではない1870年9月7日(和暦8月21日)に薩摩バンドは英国陸軍第10連隊第1大隊軍楽隊と共に夜会に出演し、「古代ガリア人の服(The Garb of Auld Gaul)」「リンカンシャーの密猟者(The Lincolnshire poacher)」などの演奏を披露した場所が横浜山手公園(Bluff Public Garden)野外ステージ(bandstand)です。この山手公園はイギリス・アメリカ・フランスの3カ国居留民の整備により洋風庭園として1870年6月4日(明治3年5月6日)に開園しました。

 バンドスタンドに整列したイギリス第10連隊第1大隊軍楽隊の写真には、20人の楽隊員が確認できます。第10連隊第1大隊軍楽隊 は、南アフリカでの勤務後に1868年4月から横浜に駐屯していました。3年間の駐屯後、1871年8月にイギリス海兵隊と交代して香港とシンガポールに移りました。このバンドスタンド前に整列した写真は、横浜を離れる直前に撮影したものだと思われます。


ザ・ファー・イースト 第2巻3号 (1871年7月1日)
ファー・イースト 第2巻第3号(1871年7月1日)

 この2枚の写真はどちらも1871年7月1日に発行された「ファー・イースト 第2巻第3号」に貼付されていたものです。いわゆる生写真をそれぞれ貼り付けていたのですが、異なる写真が貼られていたということがわかります。同じ記事にいったい何種類の写真が貼られていたのかについては不明ですが、さまざまな保管先がそれぞれ公開していただける日を楽しみにしています。


他の「ザ・ファー・イースト」を読む

「ザ・ファー・イースト」を読む その1
「ザ・ファー・イースト」を読む その1-2
「ザ・ファー・イースト」を読む その2
「ザ・ファー・イースト」を読む その3
「ザ・ファー・イースト」を読む その4
「ザ・ファー・イースト」を読む その5
「ザ・ファー・イースト」を読む その6
「ザ・ファー・イースト」を読む その7

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                       writer Hiraide Hisashi


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