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ちょっと昔々の吹奏楽の おはなし

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昭和30-40年代前後の吹奏楽に関する今につながる基本的なお話のあれこれ
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記事一覧

「吹奏楽法」(昭和32) における標準編成

 深海善次*1氏が著した1957年(昭和32) 出版の「吹奏楽法」は現在絶版ですが、30年に渡り増刷…

「スクールバンドの指導と運営」

 秋山紀夫*1氏は、、1959年(昭和34)に「スクールバンドの指導と運営」を出版しました。この本…

興部中学校吹奏楽部

 興部中学校吹奏楽部は北海道連盟に小編成の部門(B編成)が創設された1966年(昭41)から3年間…

67年前の北海道のコンクールで演奏された曲

 昭和31年(1956)と言えばもう66年も昔のことです。前回の東京オリンピックが開催される8年前…

昭和30年代に演奏された吹奏楽曲選

序曲「ルスト・シュピール」 B. ケラー ラベンダーの花  J. ニューマン ガラスの靴 P. …

1955年(昭和30) 出版の「吹奏楽教本」における標準編成

 山口常光*1氏は、吹奏楽の指導や歴史に関する著作もあり日本吹奏楽の指導的立場を長く務めら…

D♭ピッコロ

 ピッコロはフルート*1と同じ運指で1オクターブ高い音を出す楽器です。全長30cmほどの管体は歌口から先端に向かって細くなる円錐管*2に作られています。音域が最も高く鋭い音色を持つ管楽器で、大編成の中でもはっきりと聞き取ることができます。  18世紀頃のフランス宮廷で使われていた横笛がその起源とも言われ、モーツァルトが1782年に作曲した「後宮からの誘拐」序曲ではフルートではなくG管ピッコロが指定されています*3。また、交響曲でのピッコロ初登場は、ベートーヴェン(1770-

中学校吹奏楽部での読譜経験

吹奏楽編成標準化の定着

 吹奏楽コンクール課題曲、バンドジャーナル、ニューサウンズ・イン・ブラスの楽器編成を見て…

1956年(昭和31)から1965年(昭和40) の吹奏楽コンクール課題曲

*1 F.D.コフィールド(Frank D. Cofield 1913-2005)「トロンボナンザ」「トランペット・オー…

1966年(昭和41)の吹奏楽コンクール課題曲

 佐藤長助*1氏の「学園序曲」は、オーボエが編成に含まれず、アルトサックスは1パート、トラ…

1967年(昭和42)の吹奏楽コンクール課題曲

 服部公一*1氏の「北の国から」は、トランペットではなくコルネット、ホルンはin Fとin E♭の…

ミュージックエイト

 ミュージックエイト(Music Eight,Inc.)は1965年(昭和40)に設立した吹奏楽や金管バンドなどの…

1968年(昭和43)、1969年(昭和44)の吹奏楽コンクール課題曲

 陶野重雄*1氏の「序・破・急 ト調」、塚原晢夫*2氏の「移り気な五度のムード」、川崎 優*3氏の「ふるさとの情景」、岩河三郎*4氏の「南極点への序曲」の編成については、確認できていません。 得津武史指揮 今津中学校の「序・破・急 ト調」 鈴木竹男指揮 阪急百貨店の「移り気な五度のムード」  酒井正幸指揮 豊島区立第十中学校の「ふるさとの情景」 小山卯三郎指揮 ブリヂストンタイヤ久留米の「南極点への序曲」 豊島区立第十中学校 *1 陶野重雄(とうの しげお 1908-19