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「吹奏楽法」(昭和32) における標準編成

 深海善次*1氏が著した1957年(昭和32) 出版の「吹奏楽法」は現在絶版ですが、30年に渡り増刷・改定(1957、1964、1982、1985、1988)されてきた書籍ですので、未確認ですがこの表は改訂されていったと思われます。

 深海氏が考える最小編成はピッコロ・フルート1名、E♭クラリネット1名・B♭クラリネット3名、アルト・テナーサックス各1名、とトランペット3名、ホルン2名、トロンボーン・ユーフォニアム・バス各1名、パーカッション2名の合計17人編成です。最小編成でE♭クラリネットを使用することが特徴的かと感じますが、思い起こすに昭和46年頃の興部高校には故障して放置されているE♭クラリネットが確かにありましたので、ごく一般的な楽器であったのかもしれません。
 なお、この著書で深海氏は、ピッコロはD♭とCの両者、ホルンはE♭を想定*2しています。

*1 深海善次(ふかみ ぜんじ1904-1997)氏は、海軍軍楽隊出身 東京音楽学校講師 作曲家
*2 「吹奏楽法」P.14

                       writer Hiraide Hisashi

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