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セルフケア実験室①花を撮影する

セルフケア実験室の概要はこちらからご確認ください。

前提状況

まず前提として畏まった場があった。
それなりの緊張感があり、今後に関してどうしていくか考えていた。

不安もあり、緊張もあり、戸惑いもあった。

この不安は、将来に対する漠然とした決定していない事象に対する不安で、
この緊張は、目の前の慣れていない事象に対する緊張で、
この戸惑いは、選択の自由に対する不自由さへの戸惑いだった。

要は、非常に調子は良くなかった。

考えなくていいことまでも考えてしまうのが万病の元なのにね。


実施方法

「全く当てはまらない」〜「非常に当てはまる」の5件法で、
非常に簡易的な15問の質問項目を作成し、セルフケア行動前の状態を測定。

下位因子を
・「心理的リラックス項目」
・「身体的リラックス項目」
・「リフレッシュ項目」とする。

各因子5問ずつ質問項目が入っており、
各因子の得点が高ければ高いほどリラックス・リフレッシュの状態である、
という結果が出るよう項目表記には注意している。
セルフケア行動前後に、質問紙を実施し、その差異をみていく。

アンケートやってくぞ〜〜


まぁ、要は

「自作のリラックス・リフレッシュ状態のアンケートをセルフケアっぽい行動をする前と後でやってみて、差があるかどうかを確認するよ」
ってだけです。

得点が高ければ高いほどリラックス・リフレッシュ状態ってことは覚えておいて。

さて、今回はいかに。

心理的リラックス項目:10点/25点
身体的リラックス項目:10点/25点
リフレッシュ項目  :16点/25点

まあ、完全にリラックス・リフレッシュできている状態とは言い難い。

ただ、リフレッシュに関して少し点数が高いのは、畏まった場の後だったため、
達成感によるスッキリ感が影響していたと考えられる。

では、早速セルフケア行動をとってみる。

今回行うのは「花の撮影をする」である。

スマホで撮影が基本スタイルです。


セルフケア行動をしてみた

とりあえず、近所の公園に紫陽花が咲いていた気がするので、
時期だしということで、行ってみた。

お気に入りのYoutuberのチャンネルを流しながら、散歩をするわけだが、
今まで目についていなかった、道端に咲いている雑草なんかにも興味が出てきている。

散歩楽しいよな。

これは面白い。

「花の撮影をしにいくぞ!」という気持ち一つで、気にしてもいなかった道端にまで注意が向く。

新緑のいい季節だったんだな、なんて気づいたりして、
たんぽぽもまだ残っているななんて思ったりして、
今日はいい天気だから、葉っぱとか綺麗に映えているななんて考えたりして。

いつもなら、ガチャガチャうるさい車の音さえも、
あんまり気にならずに公園に到着。

イメージ図です。


放課後くらいの時間だったからか、小学生たちがランドセルをおろして、広い公園を駆け回っていた。

大学生の二人組みたいな人たちが、ギターを持って弾き語りしていたり、
外国のビジネスマンが小難しそうな顔をしてサンドイッチを頬張っていたり、
日焼け対策をバッチリしたおばさまが可愛らしいトイプードルを愛しげに抱き抱えて散歩していたり、

まあ、色んな人たちが公園内にいたわけである。


さて、紫陽花は満開であった。
紫だの、青だの、白だの、いつの間にこんなに咲いていたかと、少し焦った。
つれぴをつれて紫陽花祭りに行かないと、また散り際に焦っていくことになってしまう。

きれ〜〜〜ね〜〜〜〜〜

紫陽花の花弁の裏っ側が綺麗なのよ。
綺麗に整列しているような、順不同のような、この絶妙なバランス。

きゃわいいね〜〜〜〜〜

あとこの色ね。
空みたいな青もあれば、上品な紫もあれな、恋みたいなピンクもある。

うわ〜〜〜きゃわ〜〜〜〜〜

綺麗に撮りたいけど、風が強くて、一所にとどまってくれないものだから、
一生粘っていた。
紫陽花の花言葉は確か「移り気」だったと思うけど、
ほんま、移り気なのかわがままなのか、一生動いていた。多分、風のせい。

ドクダミも群生していた。

こんな群生しているの久々に見た。

ドクダミって花びら4枚なんだね。知らんかった。

ワイはプロカメラマンではないし、きれーねーと思ったら撮ることしかできない。
アイフォンカメラは優秀である。
でもこの時ばかりは、カメラがあると
きっともっと素敵なその一瞬を
閉じ込めることができるんだろうなと思ってしまう。
でも、その一瞬を閉じ込めるという作業は同じだから、
座り込んで、中腰になって、覗き込んで、気づけば1時間が経っていた。

カメラちょっと欲しくなってしまったわね。

甘いものが食べたくなったので、近くのコンビニでソフトクリームを買った。
ベンチに座って、アイスを舐めると、
すげえ久々にソフトクリームを食べたことに気づいた。
甘くて冷たいもの、そういや自分のために買ってなかったわ。

公園から出る時、シロツメクサが群生していたの気づいた。

そういえば、シロツメクサも時期だった。
あまりまじまじとみたことがなかったが、
お前、そんな小さな体で、そんな花弁いっぱいつけてたのね。
頭重そうだけど、ずいぶんしゃっきりしているじゃない。

花、おもれえ。


結果

さて、帰宅。

そして、アンケートを記入。

心理的リラックス項目:21点/25点
身体的リラックス項目:16点/25点
リフレッシュ項目  :21点/25点

待って、そんなに違うもん???
グラフにしてみた。

セルフケア行動前後のリラックス・リフレッシュ項目得点の差

ウケるって。
なんか、花撮るの楽しいんよね。
と思っていたけど、こんなに主観で変わるもんなのね。

考察

圧倒的に差が出ていたのが、「心理的リラックス項目」だった。
心理的リラックス項目は、「心が休まっている、ゆるまっている状況」
を指す質問項目しかないわけ。だから、結果としては、

「花の撮影をしたら、心理的にリラックス状態になりやすい」

となる。


まず、このセルフケア行動の質的な部分を検討しよう。
「花を撮影する」は積極的休息だったと思う。

積極的休息・消極的休息
「積極的休息」とは、積極的に体を動かして、回復を促す休息の方法。
「消極的休息」とは、体を動かさずに、回復を促す休息の方法。
二つの休息のバランスを整えることで、休息の質は高まるとされている。

積極的休息はパフォーマンスを改善し、自覚疲労の回復と気分の改善をもたらす可能性が指摘されている(本多,2013,p.1200)。

自覚疲労は「めっちゃ疲れたって思ってる状態」のことです。

何かを夢中でやっている時というのは、
無駄なことを考える脳の余白が少ないから、
一時的に嫌なことから避けられている状態なのかも。

「闘争か逃走か反応」とか聞いたことない?
それに近いかもしれんね。

闘争か逃走か反応
動物が示す恐怖に対する反応。
危機的状況において戦うか、逃げるか、身動きを止めるかの方法で生き延びたため備わった反応。

ちょっと微妙に違う気がしてきた。まあええか。
ストレス状況下から逃げてちょっとリラックスしたということだから、
まあ、そういう意味では逃走だわね。

ということで、今回のセルフケア行動は、

まだ疲れ果ててはいないけど、ちょっともやっとすることがあるなって時には、ちょうどいいセルフケア行動なのかもしれんな。

何せ、私は花自体も好きだし、写真を撮ること自体も好きなのである。
良い時間であったと思うのだから、まあ、よしでしょう!

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