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心理士とカウンセラーは違う?

さて、いつぞやワイは言いました。
「心理士とカウンセラーはちょっとちゃう」って。
どういう違いがあるのか、本日はお伝えしていきます。

「心理士」だと範囲が広くなってしまうから、「臨床心理士」に焦点を絞ります。
また、この場合の「カウンセラー」とは民間資格でよく見る「〇〇カウンセラー」みたいな資格のことを指していきます。

では、違いがわかる男、ネスカフェになっていこうな。

大沢たかお氏に狂っていた時期が、ワイにもありました。

まず、この記事において、カウンセラー系の資格への揶揄、中傷などの意図は全くございません。
というのも、ワイ、社会人生活をやって数年の若輩者ですが、
仕事したり、家事したり、育児したり、そういう忙しい毎日を送っている社会人の皆様方の疲労感や倦怠感、ボ〜っと感などは把握しているつもりです。
そんな忙殺の日々を送っている中、興味があるの一点で、
そういった心理学を学んでカウンセラー系の資格を取るという、その行動力とエネルギーに、本当に感服しているのです。
ワイはできん。なぜなら体力も精神力も激弱だからです。
だからこそ、そういった資格が取れるほどまでに心理学に興味を持って学んだというその姿勢はとんでもねえことだと、ワイは思います。
ただ、その資格取ったからといって、カウンセリングができるかというと、
それはちょっとちゃうと思うんです、という話を今からします。

「産業カウンセラー」という資格に関しては、「臨床心理士」と同じくらいの歴史が積まれているため、「〇〇カウンセラー」の中でもかなり信頼度が高い資格として認識されています。

「臨床心理士」と「カウンセラー」の違い、それは、
受験資格の厳しさと更新制度にあると思います。

そもそも「臨床心理士」になるためには、「臨床心理士」の資格を受験しないといけません。そしてその受験資格はえらい厳しいです。
心理系大学院修士課程が絶対条件です。臨床心理士受験資格のために、受けなければならない講義内容も決まっています。
大学院在学中には、医療現場やら学校現場に赴いて実習をしますし、修論を書き上げる必要がある大学院もあるでしょう。

また、第一種指定校、第二種指定校というのがありまして、
第一種指定校に選ばれている大学院卒の方は、新卒1年目に資格試験を受けることが可能ですが、
第二種指定校に選ばれている大学院卒の方の場合は、追加で1年実習を受ける必要があります。
つまりですね、資格試験を受けるまで、厳密な講義内容や実習内容、実習時間が決まっているため、それらを通過した人たちでないと、そもそも受けられない専門資格になっています。

病院実習、懐かしい響きですね。

そして、合格したとするでしょ?
その後よ。合格して終わりではありません。
「臨床心理士」は民間資格ですから、その資格の専門性を担保するために、更新制度があります。
更新は5年に1回。自己研鑽を怠っていないだろうな??? を確かめるためのポイント制度がありまして、
そのポイントが獲得できていなかった場合、資格剥奪になるわけです。

ポイント、だいじ。

結構、シビアな部分あるよね。
もちろんね、これだけの門を構えている臨床心理士資格ですが、
この資格を持って悪いこと考える輩というのもおりますし、
臨床心理士の中には、「実はカウンセリングがそんなに得意ではない」という方もいらっしゃいます。
臨床心理士もね、人間だから。得意不得意はあるんですわ。

だからこそ、以前記事にしましたが、
カウンセリングを受けるぞ! と決意して、心理士を調べるぞってなったときは、
その人の経歴を調べてね、といったのにはわけがあったんです。
「本当にその人は臨床心理士として誠実に仕事をしていそうか」
「どんな分野のどんなところでカウンセリング業務をしていたのか」
を確認して、安心して行ってくれよな、という意味でした。
お手隙の際に、以前の記事読んでもろて……。

ワイ思うんだけどね、民間の「〇〇カウンセラー」みたいな資格自体は、悪くないと思うんよ。なぜならば、それだけ心理学というのが広まってきた証拠でもあるわけだからね。
だけども、そういう「〇〇カウンセラー」をSNSのプロフィールにくっつけて、胡散臭い感じの記事を上げてる人を見るとね、「あちゃあ」となるわけ。
心理学そのものが胡散臭く思えてしまうんやんけ、と。

こう思われてほしくないやん???

心理学に興味持って資格を取ってくれたなら、
心理学に対して誠実であってほしいな、とワイ思っちゃうな。
ワイが誠実かどうかというのは、まあ、一生自問自答を繰り返すんだけど。
こうやって自問自答を繰り返し続けるというのも、心理士の仕事だからね。

心理士は、人がいれば、どこでも商売できる仕事だと、ワイは思います。
だからこそ、カウンセリングなどを受けたいと思った皆様には、
心理学に、人に誠実である心理士たちを見つけてほしいし、
〇〇カウンセラーみたいな資格を取った皆様は、
ワイらと一緒に「心理学おもしれ〜」を誠実にしていこうなと思うし、
もし時間とお金とエネルギーに余裕があれば、ぜひ臨床心理士資格の取得も
頭のね、片隅にね、置いておいてほしいなああ、なんて、思ってます。
まじで、あの、余裕があったらで、本当に。

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