タイのパタヤで移住可能性を探ってみた
私はマレーシアのロングステイビザ「MM2H」を持っているので、近い将来のマレーシア移住を考えています。
2021年8月に、審査基準厳格化の話を聞いて、2028年11月に予定されている私の更新にも影響が出るのでは、と思い、タイをはじめ、他国での移住可能性について模索した時期もありました。
ただ、昨年8月にマレーシアに行った際、ビザを取得した代理店の担当者の方に聞いたら、旧条件で取得した人は、各年ごとのビザの取得金額が上がった以外は変更なしだそうで、ホッと一安心。
その後の政権交代を経て、厳しくなった新規取得条件も緩和されたので、やはり海外移住先としてはマレーシアを本命とすることにしています。
ただ、2021年のマレーシアを見て分かる通り、ビザ制度はその国が好きなように変えることができるのも確か。
仮にマレーシア移住が難しくなるような何かが起きた時のために、選択肢を増やしたい気持ちがありました。
そんな中、別々の友人から「パタヤは良いよ」と聞く機会があり、年明け早々にパタヤを訪問。
現在、パタヤ滞在中のその友人のうちの一人に色々とアテンドしてもらい、パタヤ移住の可能性を模索してみました。
実質2日間の滞在という弾丸旅行でしたが、パタヤをマレーシアに次ぐ海外移住先の候補にできるかどうか、YesかNoかと問われれば、率直に言って「十分行ける」というのが答えとなりました(同行いただいた友人には深く感謝しております)。
日本でTwitterを見ていると、無能な上司のパワハラ、セクハラ、マタハラなどに苦しんだり、他人の言動に縛られたり(それを起点に自縄自縛になったり)、とストレスフルな生活を送っている人たちがあまりにも多過ぎる感があります。
そんなところからは全然逃げて良いし、そこまで難しくない方法で何かうまくやれるようなライフハック術はないか、と私もずっと模索しているのですが、この、いろんな意味で緩々なパタヤの空気感を直に体験してみて、「あ、これは全然ありだな」と感じました(何と言って良いか分かりませんが、パタヤでは欧米人がたくさん滞在していて、ロシアの人たちもたくさんいます。だからと言って、アメリカ人やイギリス人と喧嘩しているか、と言われると、そんなことはないわけで、場所が違えば……なのだな、と感じます)。
私も、ざっと調べて分かったのですが、パタヤに移住している日本人のYouTubeチャンネルって、色々あるんですよね。
王道は、50歳以上になったらリタイアメントビザを取り(この際、タイに銀行口座を持てます。それ以外のタイミングでも持てるけれど)、65歳からでも、60歳からの繰り上げ受給でも良いけれど、年金(や、不動産や株などの不労所得)で賄える範囲内で節約生活を送る。
退職金などで400万円くらい捻り出せば、アパート、場所によってはコンドミニアムが購入可能。
フードコートで160円くらいで十分に美味しい料理が食べられるし、果物市場で安価に大量の果物が買える。街中への移動はソンテウという乗合タクシーを使えば片道10バーツ(40円)で可能。
上記のYouTubeでは、月8万円くらいで節約しながらも、それなりに充実した生活を送っている人たちが生活費を公表していて、年間100万円生活もそこまで難しくない。
「もっと贅沢に暮らしたいな」と思えば、別にパタヤ生活は選ばなくて良いと思いますが、アホみたいな意味不明なストレスに苛まれているのならば、どちらが良いか、の選択になるのだと思います。
日本の年金はマクロ経済スライドで、単純に言えば物価が上がるともらえる金額が上がる。
Wizeというアプリを使えば、安価な手数料で地元口座に送金可能です。
タイの物価の上昇具合との追いかけっこになりますが、そこを見極めた上で、日本の方が良ければ日本に帰れば良いだけです。
国民健康保険料などは、収入が低いと払う金額も少ないから、一応払っておけば、何かの際は日本に戻って医療を受ければ良い。
日本は高額医療費制度があるので、海外と違って支払額が無制限に高くなる、ということもありません(ちなみに海外での医療費は、クレジットカード付帯の保険で、90日間は対応可能。90日間が終わるところで利用付帯のクレカで現地の交通費を払えば、さらに90日間、そのクレカの保険で賄えます)。
そうすると、「そうやっていざという時に日本に頼る人たちのせいで、日本の税金が使われるのはけしからん」という人も出てくるでしょうが、それってあくまでも少数だし、では、意味のないストレスに苦しんでいる人たちは救わなくて良いのか、というトロッコ問題のような気がします。
結局は、今の現状でも、日本の様々な制度やシステムに苦しめられている人たちがいるわけです。
だったら、それに苦しめられている人たちが多少は救われるライフハック術があるのならば、それって使ってもバチは当たらないのでは、と思います。
「実力も運のうち」という本がありましたが、「この財産は、自分の実力で勝ち取った」と思っているものは、深く考えると、ただ単に(実家が豊かだったとか、教育熱心だったとかの)運が良かっただけに過ぎないことも多いですし。
結局は、幸せはその人次第。
パタヤでも、享楽的に生きる人もいれば、低予算ながらその中で幸せを噛み締めている人も確実にいる。
他人のお金の使い方について、とやかく言うのは品がない。
私は自分の考えが絶対的に正しいとは全く思っていないですが、「あれ?この組織(この国)で正しいとされている価値観って、本当に正しいんだっけ?」ということは、いつだって問うて良いことなのではないか。
ロシアの人たちも、どこまで来たくて来ているのか分からないですが、彼ら彼女らが伸び伸び暮らしているパタヤを見ると、そんなことを思ったりもするのです。
※トップ写真はジョムティエンのナイトマーケットから見る夕日。何か、パタヤを象徴する風景だな、と思いました。
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