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🍀🌈虹のコラム✨きみへのメッセージ☀️「きみのMacht」

 ずいぶん前のことだ。

 もう生きていたくないっていう中学生の少女と話したことがあった。

 彼女はもう生きていたくないので、自らの命を絶ちたいというんだ。

 生きていることって辛いかもしれない。
 死ぬことはもっと辛いかもしれない。

 月並みに死んではいけないなんて言たって、ぼくはその言葉に何の説得力も感じないと思う。
 死んではいけないって言葉の意味すらぼくにはわからないからだ。

 でも、なぜ死んではいけないのか、考えてみるのもいい。

 死んでしまっては辛かったことも、辛いことから解放されたことも、それが終わったことすら確認できない。

 しかも死ぬ瞬間には「もっと生きてればよかった」「死にたくない」って思いが走って100分の1秒の瞬く間もない瞬間にきっと後悔することだろう。そうして、恐怖のままに全てが感じられなくなる。

 ぼくは少女に聞いたんだ。

「この世に神さまがいると思うかい?」

 彼女は答えた。

「この世に神さまはいると思う」

 そう、もしも、世界中が何かの異変で世界中の人間が死に絶えて一人もいなかったら、神様はいるだろうか?

 少女は答えた
「神さまはいないと思う」

 ぼくは少女に言った。
「それがあなたが生きてるという意味じゃないかな?」ってね。

 神さまがいるから人間がいるんじゃない。
 人間がいるから神さまが存在しているのだ。

 どんなに神さまが人間に何かをさせようとしたところで、人間がいなければ神さまでさえ存在出来ないのだと。

 そうとも、きみの存在は、神さまという存在でさえ左右できる力がある。

 それがきみのMacht (マハト)だよ。※

 それはなぜかというと、きみが生きていて、きみが存在しているからなんだよ。

 それがきみのMachtなんだよ。

 だれもがこの世界で唯一無二
 だれもがこの世界で有意味

 それはきみが存在するから。

 だれのために生きる必要もなく、
 だれの期待に応える必要もない

 きみの存在がきみの
 中心の世界を作っているんだから

 それはきみが存在するから。

 きみは、いつまでも、そのままでいればいい。

 それがMacht(全ての力)なんだと。

 自分を信じて生きればいいよ。

 自分を信じて。

 それが世界を動かしている、あなたのMachtとともに……

🌷

※Macht:ドイツ語「力」や「権力」を意味する言葉。

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