長崎住まい・まちづくりトラスト

長崎県長崎市の南山手地区、そして島原市を拠点に、より良い住まいやまちづくりについて研究…

長崎住まい・まちづくりトラスト

長崎県長崎市の南山手地区、そして島原市を拠点に、より良い住まいやまちづくりについて研究・提言する特定非営利活動法人「長崎住まい・まちづくりトラスト」です。会員メンバーによる、まちづくりに関するコラムを発信していきます。

最近の記事

長崎にある2つの世界遺産は、どんな風に決まったんですか?

こんにちは。NPO法人長崎住まい・まちづくりトラスト、2024年最初の会議をしました。 初めは、石川県能登半島地震に関するお話。仮設住宅や避難所生活について、海外の先進事例も教えていただきながら、日本の現状について議論しました。 鮫島理事長の寄稿文から、長崎の世界遺産について学ぶ会議の後半では、長崎の世界遺産の構成資産や登録時期などについて、どのようなプロセスを経て決まったのかを詳しく解説していただきました! 鮫島先生が執筆依頼された寄稿文を元に、読み解いていきます。

    • 秋の定例会を開催 / 長崎港2バース化のまちづくり構想

      2バースと南山手周辺のまちづくり構想について意見交換猛暑の夏があっという間に終わり、しばらく会合に参加できてないうちに秋の空気に変わってきました。窓を開けていたら、涼しい風が入ってきます。 本日は3人で集まって意見交換をしました。 テーマは、トラストが拠点とする南山手・大浦・浪の平周辺のまちづくりについて。 会合で度々話題に上がるのが、この地域の買い物場所やアクセス問題。昔は斜面地にも小さな商店が充実していたり、いくつも商店街があったりして賑わいがありました。 また、客

      • 島原にて第4回総会を実施しました!

        長崎支部・島原支部合同の総会を実施令和5年度になりましたので、6月18日(日)にて島原支部の皆さんとも交えて総会を実施しました。 場所は、島原・まちの拠り所「森岳」。2階の立派な空間にて会議をさせていただきました。 久しぶりに会員一同が顔を合わせ、昨年度の事業報告や役員の選任に関する話し合いをしました。 また、今年度の事業案についても検討。 昨年度から始めている「ブックレット作成」に重きを置きつつ、発信の強化に伴う「公開講演会」の構想を新たに案出ししました。 会合のあ

        • 発信の大切さを再認識

          2023年5月22日は、月に一度の定例会でした。 5人集まり、鮫島会長宅にて話し合いをしました。 いつも、おいしいお菓子とお茶を用意してくださいます。 ベリーのスコーンと、お茶にはレモンの葉を入れていただきました。 本に囲まれた、素晴らしい眺望の素敵なお部屋です。 いつもありがとうございます☺️🌱 ブックレット出版企画の見せ方を研究 ブックレット出版企画に向けて、鮫島会長による事例紹介がありました。 冊子は、日本民家再生協会(JMRA)の刊行物です。 その中での、人

        長崎にある2つの世界遺産は、どんな風に決まったんですか?

          故・石井氏のご冥福をお祈りいたします。

          2023年4月17日(月)、例会を実施しました。 実は、例会のつい数日前、トラストのメンバーである石井さんの訃報が届きました。 前回の会合の際にも元気に出席されていただけに、突然の知らせに驚きました。 初めに出席メンバーで黙祷を捧げた後に、石井さんとの思い出などが鮫島会長よりお話いただきました。 長崎住まい・まちづくりトラスト一同、石井千明さんのご冥福をお祈りいたします。 長崎で先駆けて「コーポラティブ住宅」のあり方を記した共同著書 話は盛り上がり、鮫島会長や石井さ

          故・石井氏のご冥福をお祈りいたします。

          斜面地再生の物語化に向けて

          2023年3月20日(月)は、まちづくりトラストの会合を実施しました。 議題は主に、「斜面地と空家再生の物語化」について。 浪の平地区の斜面地の暮らしぶりや、空き地・空き家の活用事例、それにまつわる物語などを、一つの読み物にまとめていく流れになっています。 例えば、空き地活用について。 かつて、まちづくり系のマガジン「ソトコト・オンライン」にて、東琴平2丁目の「花ひろば」について取材・特集されたことがありました🌷 ▼住民手づくりの空き地再生プロジェクト「花ひろば」に芽

          斜面地再生の物語化に向けて

          2023年はじめての会合でした。

          しばらくぶりの更新になってしまいました。 長崎住まい・まちづくりトラストです。 1月16日に、2023年はじめての会合を実施いたしました。 具体的な長崎の活性化アイデアについて、議論が盛り上がりました! ●最近の長崎市の再開発事情 大浦近辺も、新しいマンションが建ち始めています。 大きなマンション併設の商業施設も、新大工町商店街に建設されましたね。 ●港町である長崎が「稼ぐ力」を持つには 移動の利便性を確保すること。海外では、船や地下鉄での交通網が整備されており、

          2023年はじめての会合でした。

          2022年度 長崎支部 第1回例会 / 島原支部 柿渋塗りイベント

          皆さん、こんにちは。 長崎では梅雨入りするかと思いきや、雨雲が晴れてカラッとした天気が続いています。 本格的な梅雨入りはまだ先のようです。 先月の総会では、11人の出席・8人の委任状で、21年度活動報告・決算と22年度活動方針・予算を決めました。 会場は、洋館の南山手地区町並み保存センターでした。 総会終了後には、ホテルニュータンダのレストランで昼食懇親会を実施し、会員同士の親睦を深めました! 総会を経て、今年度初めの長崎グループ例会を実施しました。 ここ最近のまちの動

          2022年度 長崎支部 第1回例会 / 島原支部 柿渋塗りイベント

          第3回総会をおこないました。

          こんにちは。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 長崎ではジメジメと蒸し暑さが立ち込めてきました。 いつもNPO法人長崎住まい・まちづくりトラストの活動報告ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 本日は、第3回目の総会をおこないました。 会場は「南山手地区町並み保存センター」です。 旧ウィルソン・ウォーカー邸、旧雨森医院でもある洋館です。 大浦天主堂やお土産通りの近くに位置しているため、すぐそばでは観光客や修学旅行生たちで賑わっていました。 島原、福岡からも会員が集

          第3回総会をおこないました。

          まちの暮らしが広まっています。

          本日4月21日(木)は、毎月の定例会でした。 最近の街と暮らしの話題・情報 まずは、先日再スタートした「浪の平まちづくり協議会」の総会について振り返りをしました。 自主的なコミュニティ協議会のあり方、財源の考え方などにも関与するテーマでした。 また、当会員メンバー2名が執筆した長崎の季刊誌『樂』55号の「坂のまち長崎」特集を紹介されました。 ・「坂の町のお裾分け」(寄稿エッセイ) ・「坂の町で生きていく。〜赤坂夫妻の移住物語〜」(取材記事) それぞれの視点で坂のまち

          まちの暮らしが広まっています。

          「浪の平歴史探訪の会」発行の書籍が発売開始!

          本日3月23日(水)は、長崎住まい・まちづくりトラストの例会でした。 会報第2号の配布と、各種発行物のお知らせがありました。 鮫島会長や当会員も所属する、「浪の平歴史探訪の会」。 地元の歴史を掘り起こそうと、浪の平にゆかりのある有識者や有志で組織しました。 足掛け6年、歴史好きが集まって、 日本の近代化を育み実践した地域と人物に光を当て、その成果を冊子にまとめた書籍を自費出版しました! 幕末から明治にかけて日本の近代化を進めた小曽根乾堂(国璽・御璽の篆刻者であり、貿易立

          「浪の平歴史探訪の会」発行の書籍が発売開始!

          花ひろば 秋のパーティを開催しました。

          11/21(日)に東琴平2丁目自治会では、「花ひろば 秋のパーティ」をやりました。 鮫島理事が、自治会の会長を引き受けています。 ここ「花ひろば」は、数年前に雑草が生茂る空き地をみんなで綺麗にし、花を植えて、みんなが集えるひろばに変えました。 それ以来、春はぜんざい、秋は豚汁をメインに、おにぎりや焼き芋、差し入れの果物などで楽しいひと時を過ごします。自治会内外から40人ほどが集います。 この日に実施した巨大シャボン玉は子どもたちに大人気、ビンゴゲームで盛り上がりました。も

          花ひろば 秋のパーティを開催しました。

          「忙中閑」の記事:維持伝建(いじでけん)

          維持伝建(いじでけん) 長崎市には南山手・東山手の二つの重要伝統的建造物群保存地区がある。私の住いは、南山手のすぐ背後斜面地(風致地区)にある。近年、伝建地区と風致地区に空地・空家が増え、指定建造物だけがポツンと点在する風景に変わってきた。先日も、指定建造物の洋風木造病院建築が市に買収された。私の来崎以来36年で、市が買収した指定建造物は、東山手と併せ6カ所12棟ある。地区の景観を保ってきた指定建造物以外の邸宅も、持主の死去や長期入院等で、市へ寄贈したり取り壊わされたりしてい

          「忙中閑」の記事:維持伝建(いじでけん)

          初めまして

          特定非営利活動法人 長崎住まい・まちづくりトラスト 理事長の鮫島です。設立から一年を経過して、やっとホームページの準備ができました。 これまでに書いた随想などを、連続して紹介していきます。お読みください。まずは『建築とまちづくり』誌に寄稿したものからの一文です。 依車崩街 長崎の坂のまちは、空家と空地が急増、高齢者と猫のまちになっている。クルマが入らない坂段や細い横道を嫌って、若い世代が郊外や平坦低地に脱出した結果だ。1914年のフォードT型の量産と廉価販売から百年、モー