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うらぶれ図書館

図書館は かなしい

そう感じる。

最初に書くと、私は本が好きだ。
知らない街に降り立った時まず図書館を探してしまう。

図書館が好きな理由は、
小さい頃に親がよく連れて行ってくれた記憶からかも知れない。

ブックカフェには、そんなに親しみを感じないものね。


20代半ばで大きな図書館のすぐ近所に住んだ時には、意味もなく毎日通ってしまった。

私は心から本を求めているし、
知らない街で図書館を探すドキドキも好きなのだ。

でも、、

それでもかなしいと思う。

それは時々まるで、スラムだと思うからであったり、(浮浪者多すぎ、と思う時がある事をお許し頂きたい。)

昼間から、ぬるくて湿ってような空気が、

代謝できていないかのように、そこに沈殿していたりする。

そう、その空気に、かなしみを感じるのだ。


場末のような?

歴史的事件が起こった場所のような?


「場末」という言葉を辞書で調べてみた。
「繁華街の中心部から離れた場所。また、都心からはずれた所。

と出てきた。

ちょっと違う。

今度は英語に直してみた。

・A place far away from the businesscent.
・The outskirts. 〈都市から遠く離れた所〉

・A rundown district. 〈うらぶれた場所〉

こっちのほうが、近い気がする。

都市に居ながらも、ある種の異世界なのだ。

〜〜〜〜〜

横須賀の坂の上にある図書館へ行く途中に、古いパン屋さんがあった。

「ホーム ベーカリー 浜田屋」さんだ。

ショーケースのパンを、おばあちゃんが売ってくれる。

ショーケースと言っても、
パ◯・ア・ラ・クレーム などと名付けた「クリームパン 一個 300円」みたいなのがケースの中で気取り顔を見せているパン屋とは違う。

もうレトロなんて言い方さえ通り越しているパン屋だった。

重く沈殿してしまったような空気も無い。

あげパン、60円。

とても美味しい。

時計はちゃんと動いている。


横須賀市立中央図書館は、横須賀中央駅から読書通りという素敵な名前の坂道を上り切った所にある比較的小さな図書館だ。

ロケーションは最高だった。
まるで光が差し込むかのようだった。

浮浪者も居なかった。

それでも、ぬるくて湿ってような空気が、そこに沈殿していた。

《うらぶれた》と言う表現は、合ってるのかも知れない。

古いパン屋さんとの違いは、一体何なんだろう?


(ドラム 前田紗希)

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