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アランの「幸福論」を読んで、行動し続けること、今を生きることの大切さを学ぶ

3連休が終わり、明日から仕事で憂鬱だ。けど憂鬱じゃなければ仕事じゃないと藤田晋氏が著作の中で言っていたし、また明日から頑張ろう、ともやもやと考えている日曜の夜、なアランの「幸福論」を読んでみた。

  • 幸福であるためには、過去・未来ではなく、今を生きること

  • 暇だと余計なことを考えるし、性格が悪くなるし、ネガティブになる。日々行動し、忙しく生きよ。

読み終えた後の私自身の中で抱いた感想は概ね上記のようなところである。

合計93にも及ぶエッセイがそれぞれ2ー3ページ程度でまとめられており、毎日の電車通勤の間でもサクサク読める上に、今、目の前を生きていこう、という希望をくれる。

その中でも、特に気に入っているエッセイを以下にいくつか紹介したい

「92・幸福にならねばならない」
アランは、「行動してなければ人は容易に不幸になる。人はじっとしていれば自然と不幸になる者なのだ。つまり、幸福でいるためには行動をし続け、絶えず不幸になろうとする現状から抗わなければならないのだ」と説いている。

人はじっとしていれば要らぬ不安や妄想を抱き出し、未来に対する不安・過去に対する後悔を頭に抱く。しかしそのような頭の中の絵空事など、幸福かどうかという観点ではネガティブな影響を及ぼすのだ。

余計はことは考えず、目の前のことに集中せよ。幸福になろうと欲しなければ、絶対に幸福になれない。幸福とは待っているものではなく、自ら作り出すものなのである。そんなことをアランは説いていた。

加えて、「幸福になることは他人に対する義務である」とも言っている。人から愛されるのは幸福な人間のみである、なぜなら不幸や退屈さなど誰でも感じているのであって、そういう毒気に打ち勝って人たちを人々は賞賛するから、と述べている。ぜひ、このあたりの部分は実際に読んでいただきたい。

「91・幸福になる方法」
ここでは、「自分の不幸は、現在のものも過去のものも、絶対他人に言ってはいけない。」という。なぜなら、「自分について不平不満を言うことは、他人を悲しませるだけ」であり、結局人を不快にさせるからである。

よく不幸話を他人にする者がいる。時には単にへりくだったり謙遜してみたりする意図で行っているのだろうが、そんなことをしても誰も喜ばない、とアランは喝破しているように思える。

「28・人はみな,己が欲するものを得る」
人は皆、「お金持ちになりたい」と思うが、実際にお金持ちになる者は少ない。なぜか。「実はそう漠然と思っているだけで、真剣に欲していないからだ。真剣に考えていれば自ずと行動を起こす。だが、彼/彼女は行動に起こさなかった。それはすなわち、実はお金持ちになることを望んでいなかった、ということなのだ。

一方で、財産を作った人は、ただひたすら儲けることを考え、そして行動に移したのだ。

以上がアランが言っていることだ。

このあたりは「引き寄せの法則」の完全否定にもつながる文章であり、大変興味深い。やはり単に思うだけではダメなのだ。行動しなければ。以下、この感想に関連して思い出してXを貼り付けておく。




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