危険なものは遠ざけるべきか
先日、Ｔｗｉｔｔｅｒですごいもの見た！
パソコン、スマホ、ゲームなんていうのは年配の人から見れば諸悪の根源みたいに言われて、子どもの学力や体力の話になると、二言目には電子機器をを制限しろということが言われる。
これには、いつも疑問を感じているのだ。
小学生のCGクリエイター
今話題の、鬼滅の刃に出てくる無限城を３Ｄで作ったというものだ。
小学校休校中の息子がyoutubeのblender講座を見ながらほぼ独学で作った無限城です
— DecoponMAGI (@XenoXss) May 13, 2020
鬼滅の絵を描きたいけど背景が大変なので３Dで作ろうと思ったとのことですが、むしろ背景の方が凄くなってしまったのでは… #鬼滅の刃 pic.twitter.com/W4eZfJftqs
この後、Yahoo!ニュースにもなって、作った息子さんというのは６年生だということ。
うち息子もちょうど同じ６年生。
そして、プログラミングをやったり、この子と同じようにフォートナイトもよくやっている。
Yahoo!ニュースの記事によるとプログラミングについては、scratchのあと、Unityに移行して苦労しているとのこと。
そうそう、うちの子もUnityチャレンジしたんだよね。
どの言語をつかっているかわからないけど、やっぱりC#で書いたのかな。
うちでもやってみたんだけど、プラットフォームが重すぎて、それなりのマシンを用意しないと勉強どころじゃないという経済的な理由で虚しくも断念。また、その内再開したいな。
ホリエモンが、スマホやPCは最新型一択だろうみたいなこと言ってたけど、それは本当だと思うよ。
ゲームなんかやったら勉強ができなくなりますとか、スマホ持ったら危険ですなんて考えている親の子が、blenderこんなすごいCG書くかな。
刃物を持たせる？
うちはね、子どもにけっこう刃物を持たせるんだ。
子どもが幼稚園くらいから、ちゃんと切れる包丁を持たせて、料理を手伝わせてる。
子ども用にどんな包丁がいいかなって、ネットで色々さがしていると、「本物の包丁持たせるアホがどこにいる？お子さんがやりたいのは『料理ごっこ』でしょ？」みたいなことを書いてる人がいた。
僕に対して言われたわけではないけど、同じように子ども用包丁を探してるお母さんの投稿に対して付いてたコメントだった。なんだか残念だよね。
スマホっぽいオモチャ、買ってあげた人も多いんじゃない？
しばらくは喜んでるけど、結局子どもが触りたいのは、本物のスマホ。
だって、親の姿見て楽しそうだもん。
包丁だってそう。ごっこ遊びも大事だとは思うけど、そこで終わるのは勿体ない。本当に食べられる料理は感動が無限に広がる。
子ども向け包丁の話
余談けど、もし同じように子ども向け包丁を探している人がいたらと思って。
幼児～低学年くらいで初めて持つなら、これがオススメ。
ちゃんと料理できるけど、切っ先がなく、刃元も、刃がついてない。
だから、魚捌いたり、形が複雑な野菜の皮むきには使えないけど、たぶん、初めて持つ幼児にそれはさせないでしょ。笑
ちゃんと料理も出来るけど、ちゃんと指も切れる。（ただし、うっかり甚大な怪我はしずらいように考慮されてる。）
ちなみに、同じシリーズで、少しずつ大きい子向けものもあるけど、これである程度切れるようになったら、その後は普通の軽めの三徳でいいんじゃないかな。
工作に使うハサミやカッターも一緒。
その他、木工工具とかね。電動になると、本当に危ないけど触らせる。
子どもにとって「危ないもの」は持たせるか、遠ざけるかって、二元論になると、どちらも良い結果は生まないと思うの。
見守るのは大変
依存の危険、身体に悪影響、怪我の可能性、社会的な危険、悪い誘惑等、色々な「危ないもの」は、あって、これらの扱いというのは、子育ての永遠の課題ではある。
僕はいくつかのパターンに分類して、態度を変えている。
一つ目は、刃物や工具、コンピュータの様に、正しく使えば便利なもので、むしろ習得していることにアドバンテージがあることについては大いにやらせる。
二つ目は、ゲームや、スケボーみたいに、楽しいけれど、間違えると悪いことに繋がったり、大怪我したりということも、興味があれば、できるだけやらせたいと思っている。
三つ目は、アダルトサイトや表現が過激な殺し合いゲーム、大人は個人的な楽しみで合法の範囲だが、子ども向きではないものについては、今のところ様子見。ただ、あえて、ペアレンタルコントロールなどは設定していない。
そして残るは、絶対に許されないもの。
薬物、援助交際、いじめ、その他非合法で犯罪に繋がるもの。こういったものに関しては、オープンにしてよく話題にする。近づけないためによく知っておくというのは大事だと思う。
とにかく、親がやるべきことは見守る事だと思っているのだ。
赤子の手を捻って遠ざけるのは簡単だ。
小学生になると、何もかも取り締まるのはなかなか大変になる。
あれもこれも、ダメと言って取り上げたまま、中高生、そして大人になったときに、道楽や快感に対して自分をコントロールできるだろうか。触ったことのない刃物を上手に使えるだろうか。
「スクリーンタイムに気をつけましょう。」なんて、一括りに管理しようとしている大人がいたら、無限城のＣＧを見てどう思うのかな。
いつまでも管理なんてできない。
芽を潰さないように育てるには、興味があれば何事もチャレンジして、大人はそれを見守っていくしかないよね。
けっこう大変なんだよ。見守るって。
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