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東京では人の名前を覚えないのに・・・・
僕が沖縄にアパートを借りるほどに好きになっていることはなんども何かに事あるごとに書きました。そして、ちょっと話は逸れますが、僕は長い東京暮らしからか、頻繁に腰痛に悩まされることが増え、ある人の紹介で整体に通うことになりました。
面白かったのは、そこの施術の先生の半分以上が沖縄出身ということ。僕を担当してくれるリンちゃん先生も、沖縄出身。そして、ふと、この整体の場所に何か不思議と思える雰囲気、気が流れていることに気がつきました。
感心したのは、そんな施術師の皆さんが患者さんの名前を見事に覚えていました。
「・・さん、こんにちは」と、入店してくる患者さんを見つけると大きく声をかける。それをみんなで復唱するようにみんなで患者さんの名前を声に出し、教えあい、覚えあうようにしていました。
僕は人の名前はほぼ、覚えられません。
よくそういうと「ナガオカさんは会う人の数が他の人と比べて多いから仕方ないですよ」と、言ってくれます。しかし、僕はこの整体院に通っているうちに、ある一つの大切なことを思いました。
「自分がいる場所への認識」です。
今、自分がいる会社や所属する店などに、自分がその場所で根を張りたいと思っているかどうか。自分の場所という意識。私はこの場所に、会社に、店に、しばらくいるんだ、という意識次第で、そこに来る人への関心が違ってきます。
そういう意識の人たちが待っていてくれるように居てくれることによって、通ってくる僕のような人の中に「自分が帰ってくる場所」という気持ちが芽生える。
僕は長らく沖縄に通ううちに、そういう気持ちに触れ、自分がそういう気持ちになっていきました。不思議と、名前の覚えない僕が、沖縄の人たちのことは覚えられます。
その土地にいる。その場所にいる。その店にずっといる。それが、その土地、場所、店のいごこちを作っている。この整体院には、それがありました。そして、ここに働く半数以上の沖縄の人たちには、やはり、他にはない雰囲気を作り出していました。僕にとって、ここは「沖縄」なのでした。
沖縄って小さな島だからこそ、「そこにいる」「今、沖縄にいる」という意識が他の地続きの場所よりも強いのでしょう。
もっともっと小さな離島に行くと、何か「来た!!」という意識の強さ、そして、それはとても遠い場所に来たという感覚があるのだと思います。
そして、そんな場所に「暮らす」となった時、頭の中にその土地に根の張るイメージができて、「しっかりここで生きよう」と思い、土地に、人に対する関心が増す。
そして、名前を覚え、人を呼びたくなるのです。
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ナガオカケンメイの考え
あの「ナガオカケンメイの考え」の続編です。基本的に怒っています。笑なんなんだょ!!って思って書いています。
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