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記憶が良すぎる子が発達障害と誤解される理由

【記憶力が良すぎる子】は
前に指示されたことを忠実に守るので
その後 状況が変わったことが分からずに
混乱することがよくあります。

その場合、 前の記憶を丁寧に消去してあげる必要があります。
特に学年の変わり目に混乱して
『指示が聞けない』
と、誤解されてしまうことがよくあります。

例えば1年生の時に、
『必ず一階のトイレを使うように』
と、先生に言われたとします。

2年生で2階に移ったときは、
先生は、わざわざ
『二階のトイレを使うように』
 とは言わないものです。

そうすると、みんなが二階のトイレを使っているのは
約束を破っている様に思えて 混乱してしまうかも知れませんね。


【記憶力が良すぎる子】に2年生になって急に
『二階のトイレを使うように』
と言っただけでは
ますます混乱が強まるだけかもしれません。

『1年の時は一階だったから 一階のトイレを使うように言ったけれど
それはもうしなくて良いのよ』
と、一度、前言を丁寧に消去してあげる必要があります。

【記憶力が良すぎる子】 は、
その記憶の良さによって
【発達障害】 と誤解されてしまうこともよくあるのです。

『他の子はみんなできているのにどうして?』
と、思われるかもしれないですが、
 ほとんどの子は、そこまで深く考えずに、
以前の約束を完全に忘れてしまっていて、
『近いから』
『みんなが行くから』
という理由で行動しているのです。

それは、その意味を深く分かっているというのでもないかもしれませんね。

【記憶力が良すぎる子】 は、大人との間で
ボタンの掛け違いのような トラブルになることがよくあります。

『先生は必ず一階のトイレを使うようにと 言ったじゃないか!』
と、反論したときに
『屁理屈を言っている!』
と、叱られてしまい
余計に 何がどうなのか分からなくなってしまうのです。


【記憶力が良すぎる子】が 前にした約束や指示から出られないとき

まず
『なるほど!確かに先生はそう言ったよね』
『良く覚えていたね』
と共感してから、

『今はその約束は守らなくて良い』
と話すだけで なんの問題も無く進むことはよくあるのです。

子どもの記憶の中でこんがらがった糸をほぐしてあげましょう。


【記憶力が良すぎる子】は
こだわりが強い
同じ行動をする
これは障害から来ている
と誤解されることが良くあるのですが
 丁寧に話して上げるだけで 問題は解決するかも知れませんね。

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