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好きなことを仕事にしているはずなのに苦しい、辛いと感じたら。細分化のススメ

私はいま、「テレビ」という幼い頃から大好きだった、そして裏側はどうなっているのだろうと興味津々だった世界を覗くことができるような仕事をさせてもらえている。
物事を創造することが好き、エンタメを提供することが好き、そして昔演劇をやっていたので本当は表現することも好きだけれど、最終的にパーフォーマーの部分はプロに任せる道を選んだということになる。(だから芸人さんを尊敬することに繋がるのですが、それについてはまた今度。)

大人になるとどの業界にも上には上がいることを知る。
しかしまずは他人と比べるのではなく、自分の得意不得意を理解することがポイントだと思っている。
そしてここから更に重要となるのが、得意と思ったものの中で「極力、苦しいと思わずに伸ばせる部分」を見つけること。

私の場合は、頭の中で創造を膨らませて、ぐるぐる考えを巡らせることや、裏側で時間をかけて組み立てることが、例え睡眠時間が削られたとしてもあまり苦しいと思わないんですよね。
反対に、舞台に立ってパフォーマンスをすることは、本来人見知りで勇気のキャパが狭い自分にとっては、その1回1回の疲労が心労に変わっていくことに気づいてしまった。
表現者として舞台に立つこと、お客さんからダイレクトに反応が返ってくることはとても気持ちが良いけれど、その瞬間的な幸福を得るための代償が、あくまで私にとっては、少し大きすぎたという事だ。

楽しいだけの仕事は無いと、私は思っている。
しかし仕事とは良くも悪くも、生きていく上で、生活していく中での大半の時間を費やしてしまうものである。
「好き」が強すぎると、返ってうまくいかなかった時やあるいは目標に向かう途中の準備の段階で、「苦しい」に押し潰されてしまいそうになる時がある。
そんな時は、その好きなことをもう少し細分化して考えて、この部分だけならどんなに追い込まれてもあまり苦しくならないな、と思える部分を抽出して付き合っていくことが、長い目で見たときの「幸せ」に繋がるのではないだろうか。

細分化した中から選択することは決して諦めではなく、自分に負担を掛け過ぎないため、できるだけ仕事に長く携わるため、人生を豊かにするための前向きな決断である。

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