004将来の夢が叶わなかった後の人生
ここ半年くらい気分が塞いでいる。もちろんずっと落ち込んでいるわけではなく、それなりに楽しい瞬間もある。
けれども、どこか閉塞感がある。
今夜いくつかある理由のうちの、ひとつにはたと気づいた。もはや将来の夢が叶いそうにないからなのだ。ばかばかしいと思われるだろう。いい年をした大人が将来の夢だなんて。
子供のころ、ミステリーハンターになりたかった。「世界不思議発見!」に出てくるミステリーハンターのことです。毎週土曜の夜はいつも家族と「世界不思議発見!」を見ていて、わたしもエジプトのピラミッドの謎を追ったり、ヨーロッパのすてきな街並みをリポートしたりしたかった。誰もが1度は憧れませんか?
どうやったらミステリーハンターになれるのか、それは分からない。でもたぶんもうなれないだろうなということは薄々分かる。
憧れていたキラキラした存在になれることは永遠にない。そう思うと日々が彩りを失う。
子供への定番の質問として、「将来の夢」というのがある。大人になると分かるけれども、将来の夢は叶わないことが多いし、叶わなかった後の人生のほうが長い。それなのに将来の夢が叶わなかった後の人生については誰も教えてくれない。あるのは夢を叶えた人のサクセスストーリーばかりだ。
将来の夢が叶わなかった後の人生にどうやって彩りを取り戻すのか。それが目下の課題になっている。この日記がその彩りのひとつになっていくといいなと思う。
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