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パーパスが必要だと思う理由

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はじめに

パーパス、って最近のトレンドですよね。
パーパスがなぜ必要なのか腹落ちしないまま、流行っているからという理由で作ってしまうと、単なる言葉だけが残ることになり、会社の業績向上に対して何の効果もないものとなってしまいます。
今回は、なぜパーパスが必要なのかという理由について、実体験をもとに書きたいと思います。

ビジョン・ミッション・パーパスの違い

パーパスが必要な理由を書く前に、まずは「パーパスって何なの?」というお話を、みなさんお馴染みの「ビジョン」「ミッション」との比較の中でお伝えできればと思います。できるだけ具体的に、平易に書ければと思います。

3つの違いを図にするとこんな感じです。

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ビジョンというのは、その会社が中長期的に達成したい「夢」の話になります。「こういう夢を達成できたらいいよね」と示すもので、英語で表現するなら、状態を表す「Be」となります。

ミッションというのは、夢に向かって何をするのか、アクションの方向性です。英語で表現するなら、アクションを表す「Do」となります。
アクションの方向性の抽象度をあげると「使命」と表現されます。
ミッション=使命でもちろん良いのですが、使命はあくまでアクション(Do)の親戚だと覚えておくと、ミッションが何なのかがはっきりすると思います。
ミッションは、「夢の達成のためにやること(Do)の方向性」となります。

そして、パーパスというのは直訳すると「目的」になるのですが、「ビジョン(Be)を目指しミッション(Do)を行うんだけど、そもそもなんで(Why)そんなことするんだっけ?」と、Whyの問いに対して答えるものになります。
社会に対する意義はパーパスとしてフィットしやすく、パーパス=社会における自社の存在意義、と解釈されがちですが、それはパーパスのよくある1つの形にすぎません。例えば、「自分がお金持ちになるために」というのも、立派なパーパスになります。

具体例として、私がCEOを担当する株式会社EVeMの事例を掲載します。

■パーパス
全てのチャンレンジに、マネジメントの力を

ベンチャー企業をはじめ、あらゆる”チャレンジ”にマネジメントの力を付与し、それを成功に導くために私たちは日々業務を行います。

■ビジョン
”ヒト”が活躍する社会
物でもカネでもなく、ヒトに投資し、ヒトがあらゆる活動の競争優位性になる社会、人的資本経営が真の意味で実現される社会をデザインしたい、というのがEVeMの夢です。

■ミッション
マネジメントを、誰でもできるテクノロジーにする
私たちが提供するマネジメント手法(EVeMメソッド)は、人の才能を信じ、それを最大限活かすための最も効果的なマネジメント方法です。そのメソッドが、誰でもできる手法やツールになり、オープンに提供されることで、ビジョンの達成を目指します。

パーパスを作ろうと思った理由

ビジョン、ミッションはよく設定している会社はあると思うのですが、パーパスは最近増えはじめましたよね。「流行ってるからパーパス作ったのか」というとそういうわけではなく、本当にパーパスを欲してたというか、パーパスが無いと苦しくて折れそうな状態だったからです。

先ほど、

「自分がお金持ちになるために」というのも、立派なパーパスになります。

と書きましたが、私の場合は、EVeMを作った時のパーパスはきっとこんな感じだったのではないかと思います。(言語化はしていませんが)

自分及び家族が不自由なく生活できるため

起業した時は、まずは生きることに必死それ以外の目的など考えていませんでした。

ベンチャーマネージャーのマニュアルを出して以来、たくさんの法人・個人にマネジメントの型を教えることになり、そのことが社会を変える力を持っているだろうと感じることはできました。
よって、ビジョン(どんな夢を持って)やミッション(何をやっていくのか)は早々に自分の頭にイメージができたんだと思います。たくさんの人がその可能性を指摘もしてくれました。
ただ、肝心のパーパス(なぜその活動をやるのか)というと、起業した当初の目的意識からアップデートできていませんでした。

夢や使命だけでは、それに取り組む理由までは語っていません。素晴らしい夢でも、力強い使命でも、「なぜそれをやるのか」という理由がない限り、その夢や使命が大きければ大きいほど、逆に向き合えなくなります。
私には、EVeMの活動で見えてきた大きな夢や使命に向き合う理由がなかった状態でした。

会社のステージが変わり、関わる人も増え、大きな夢や使命を感じ、その夢や使命に共感して人が増えれば増えるほど、

なんでこんなに大変なことをわざわざやらなければならないのか

自分及び家族が不自由なく生活できるためだけなら、むしろ1人でやった方が儲かるのではないか

など考えるようになり、自分が頑張っている理由がわからなくなりました。
多い時には1日10社、研修(弊社ではマネジメントトレーニングと呼びます)をこなしていました。それに加え、増えていくメンバーとのやりとり、それにより進む新しい展開。「ああ、限界だよな」なんて感じていました。
自分で作った会社なのに、土日が終わるのは嫌でしたし、月曜は憂鬱だし、会社辞めたいなと思うこともありました。

もう1度「なぜこれをやるのか」自分には理由を明らかにする必要がありました。理由は言語化できていませんでしたが、実際たくさんの人を巻き込んでいるということは、

自分及び家族が不自由なく生活できるためだけなら、むしろ1人でやった方が儲かるのではないか

こんなことはきっと考えていないわけです。本当は他に目的意識があるはずなのです。それを言語化してあげないと自分がもちませんし、関わっている人もこんな目的の組織で働くわけないので、去っていきます。

たくさんの人と何か成し遂げたい、だからたくさんの人が乗れる大きな船にせねば。そのために、自分の中にある目的意識を言語化しよう。
こんな風に考えるようになり、1人で旅に出たり、経営陣と対話したりで、パーパスを見出しました。

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パーパスができてからは、毎日が全く違う景色が広がります。苦しい時でも、なぜやっているのかが腹落ちしているので、折れそうな辛さはありません。パーパスを設定して本当に良かったなと思います。

さいごに

私は自分でパーパスを作ったので当然腹落ちしています。

みなさんの今の会社にパーパスはありますか?
そのパーパスに共感できますか?

パーパスというと、ESG経営の一手法のように捉えられたり、PRや採用のために作られたりすることも多いと思うのですが、僕の経験では、「1人のビジネスマンとして仕事をしていく上で明確に必要なもの」でした。

その理由は何も複雑なことでも難しいことでもなく、シンプルに、仕事という自分の人生の大半を占めるものに対し、「なぜそれをやるのか」答えられない状態はただ苦しいと思うのです。だから必要だと思うのです。

会社のパーパス、作ってみてはいかがでしょうか?

▼パーパスの詳細

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