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晴れの日も雨の日も#289 先週のトラつば

NHK朝ドラ「寅に翼」が世間でも好評のようだ。最近はやや中だるみ感も出てきたかな?と思いかけていた矢先。先週は怒涛の急展開で、細君と「濃いな〜」と見入っていた。
アドとも(朝ドラともだち。ん?こんな言い方あるんか?😁)のあべみょんさんは何かと多忙で本腰入れて見れなかったとのことで、「そんだけ言うんやったらさっさと感想書かんかい」と至上命令をコーちゃんに下された😁

「寅ちゃんが見ているゆみは本当のゆみじゃないの!」と絶叫号泣する花江。ゆみに良い子であるように、周りの家族にも頑張ることや優等生であることを求めていたことに寅子は気付かされる。そうして自分が知らず知らずのうちに天狗になっていたと気づく。
という感じかと見受けたのだが、本当はもうちょっと深いのでは。

天狗かどうか、ということよりも、あるがままの相手をそのまま受け止めていく、自分の型にはめようとしない、ということの方がことの本質で、このドラマはまだそこにさわっていないんじゃないの、というようにコーちゃんには見えた。


寅子がゆみに新潟に一緒に行ってほしいと話をするシーン。
ゆみは大きな声で「はい!」と返事をするのだが、カメラはゆみの後ろ姿だけを捉えており、どんな表情で返事をしたのか映されていない。その後、ゆみの表情が映されるのだが、しばらくしてゆみの視線が泳ぐ。これはまだ寅子はゆみの心をちゃんと捉えきれていないということを表すすごく巧妙で仕組まれた演出だと見えた。

たぶん来週新潟に行ってからゆみともう一悶着あるのだろう。そこで、素のゆみをありのまま受け止めることが描かれるのではないか。「自分に至らない点があり、それをそのまま記事にしてほしい、そこから自分の土台を作っていきたい」という寅子の思いは、間違ってはいないが、もう一段深める必要があり、そこに持っていくために先週は伏線どまりにした、と見る。

寅子が愛娘ゆみに良い子であってほしいと思う気持ちはいわばフツーだ。親は子供に期待をするものだ。ましてや自分が仕事で不在がちで、花江たちにその面倒をみてもらっていると思えば、寅子の思いはごもっともとも言える。が、だからといって、その枠でしかゆみのことを見ようとしないとなると、少々景色が異なってくる。


自分のことを少し書く。
父親になったのは25歳の時。まだ若くて人生経験が不十分なこともあり、そのくせ変に純粋だったり理想主義だったりしたところもあって、「かくあるべし」みたいな躾をしようとしていたと思う。27で授かった第2子には、二人目という経験値はありながらも、長男という期待が大きく、「男子たるもの」みたいなことも含めて、やはり自分の価値観の枠にはめようとしていた。第4子、あるいは42の時に生まれた第5子あたりから、他の家族からは「あまい!」とそしられながらも、ようやくそうしたアクの強さが少し薄まったと思う。


子供に期待をするなというのはムリな相談だろう。で、自分の思い通りにならないから子育ての悩みが増える。
子供との距離感も大事だが、自分の思いや期待との距離感も大事だ。
そうして皮肉なことに、そういうことが少しわかってきた頃には子育てはもう終わっていたりする😁 

さらには、相手を自分の枠にはめて見ない、ということは親子や家族以外に限らない。部下の育成に悩んでいる上司は少なくないが、これも本質的には同様のことが一番原点ではないかと思ったりしている。

今年もツバメの子が顔を出した

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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(続く


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