晴れの日も雨の日も#250 【総合企画第2弾】あきらめる
その1 タケシくんとおじいちゃんの会話
おじいちゃん、ボク、自分の部屋ほしいねんけど
そりゃこの狭いウチではムリじゃろ
ムリでもなんでもほしいねん。ほしいほしいほしいほしい!
まあ気持ちはわかるけどなあ
ボクかてパパやママに見られたくないもんもあるねん
確かになあ。男の子は一人でゴソゴソすることも出来てくるしなあ
一人でゴソゴソ?何それ?
いや、それはこっちの話や。タケシももう少し大きくなったら自然とわかるわ🤣
おじいちゃんからパパやママに話してーなー
せやからムリやって。部屋のことで頭をいっぱいにせんと、外に遊びに行っといで
いややいやや、こんな状態で遊びに行ってもオモロないわ
ふーむ、重症じゃのう。どうしたらそんなムリな思いを手放してあきらめられるかのう。。。
その2 コーちゃんの話
環境の変化が生じ、その対処が必要な方のお話を聞いた。考えられる選択肢と、選択をする際の判断基準、優先項目を会話した。考えが整理されて良かったということで一段落した。
が、問題はここから。
それに伴い発生する費用について、会社で負担してもらってもいいのではないかとモヤモヤしているという。
お。モヤモヤをスッキリさせる。それこそコーちゃんの大好物。早速話を深めていった。
聞くと、規定上は会社で負担すべきものではない。が、自分には特殊事情があり、特例処置としてもらいたいのだが、という。で、その「事情」をしきりに力説される。
コーちゃんは「うーん、気持ちはわからんでもないが、そりゃちょっと自分に甘いんじゃないの」と思ってしまった。おまけに会社と戦ってでも獲得しようという構えでもない。
まずは「甘い」ことに気づいてもらったら自然にそのモヤモヤを手放せるのではないかとコーちゃんは思ってしまった。
こういう時は実はだいたい上手くいかない。
こちらで「甘い」と自分の判断をしてしまっており、その方向に相手を誘導しようとしているわけだ。
結局、この人は冒頭記載の現実的な対処方法の整理は得られたが、モヤモヤについては、いくぶん薄まりはしたものの、スッキリさせるには至らなかった。
あとになって、「事情」が甘いかどうかではなく、そこにばかり目が行っているご自身の状態を取り扱うべきたったと気づいた。コーちゃんも「甘い」という自分の見方を手放せなず、相手も自分の思いを手放せず、「あきらめの悪い二人」になってしまったのだ。
目を他に向ける、本来自分がやるべきこと、求めているものを考える、ということの重要性も学ばせて頂いた。
その3 おでん屋での話
以下、おでん屋看板娘🤣(以下「お」)と私の会話。
お 私の妹、頭にきた事は
ずっと忘れへんタチやねん
私 そうなんや。姉妹でえらいちゃうなあ
お そうやねん。私なんか、どんどん忘れるのに
私 知ってる知ってる。ついでに反省もな🤣
お そうやねん。一応反省するんやけどな。
でも一緒に忘れてしまうねん🤣
私 ええがなええがな。その方が幸せやで
その4 某サロンでの秘密活動
傾聴の訓練として参加し始めた活動がある。
先日は「諦める」ということについて意見交換が行われた。
「諦める」は英語で言えばgive upであり、一般的にはネガティブな印象が強いような気がする。しかし、諦めることによって、自分の本当に求めるものがはっきりし、そこだけにエネルギーを集中することができる。「手放す」という言い方をすれば、主体的能動的なニュアンスが強くなり、ポジティブ感がより明瞭になる。
席上、「諦めきる」とか「妥協」というワードも出てきた。諦めたと思っていても何かの拍子にまたそれが浮上してきたりしがちで、「諦めきる」というのは、なかなか容易ではない。上記の「忘れる」というのは究極の「諦める」だなあと勉強させて頂いた。
★今日のタケシくんは年相応のきかん坊でした。ぷぷ。
今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
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<予定(但し、臨時差し替え頻発😂)>
#251 【創作SSタケおじシリーズvol.18】マイナス感情からの脱出
#252 氷山伝説
#253 【創作SSタケおじシリーズvol.19】転校生
(つづく)
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