晴れの日も雨の日も#157　プロポーズ大作戦

私と近しい年格好の方は、約半世紀前にあった人気テレビ番組を想起されたことと思う。
司会はやすきよ。
目玉はフィーリングカップル５対５。
男５人組・女５人組の集団お見合いみたいな企画で、いろんな受け答え等をお互いにやった後、男女それぞれが意中の人を選ぶ。中央の電子版にピピピと矢印が伸びていき、それがつながれば両思いでカップル成立！という趣向だ。
それぞれ５人組のキャプテン（５番）は一番オモロイやつ、いじられ役だ。会社入ってからも「あの人、学生時代フィーリングカップル５対５出たことあるんやって」「えー、ホンマに？！」などという話題がしばしば出たりしていた。私も友人たちからは「もし出るとしたらおまえが５番や」などとよくからかわれた。

という懐かしい昔ばなしはこのへんにして。

適齢期の娘#4は、友達が続々と結婚する年頃になっている。先日晩飯の時に「今度はなんとかちゃんの結婚式やねん」という話になり、聞き集めたゴールインするカップルのプロポーズをいろいろ聞かせてくれた。なかなかおもしろかった。

・Yちゃん　２年ぐらい同棲していて、つい先日結婚したらしい。
Yちゃんはかねがね「満点の星空の下でプロポーズされたい❤」と言っていたと。

まあカワイらしい。
まあロマンチックな。

当然彼氏もそれは知っている。

で、ある日、仕事からYちゃんが帰ってくると、窓から見える家の中が真っ暗。彼氏いるはずやのに？と不審に思いながらドアを開けると、なんと、家中の壁や天井に蛍光塗料を塗った星の切り絵がいっぱい貼ってある。

キャー、なにこれ？！

そこへ奥から出てきた彼氏。「ごめんね、こんな星で。でもボクと結婚して下さい」❣❣

やるなあ、彼氏！Yちゃんは当然即OKしたって。

・Mちゃん　Mちゃんは一人暮らしで彼氏はしばしば泊まりに来る。Mちゃんは結構なネボタレ（お寝坊さん）。彼が来たある夜。仲良くご飯を食べて多少お酒も呑んで、Mちゃんはコテンとお休み。

翌朝、彼に起こされた。
目をこすりなが見ると、彼はビシッとスーツを着てきちんと正座して花束を胸に抱えている。

「結婚して下さい」

Mちゃんは髪の毛ボッサボサでもちろんスッピン。
え〜〜？？なんでこんな時に？！

ようわからんが、Mちゃんから彼に最近モーションというかシグナルをかけていて、彼はそれに応えたらしい。でもその前の日は彼はスーツなんか着て無くて花束も見せなかった。車の中に全部サプライズを仕込んでいたらしい。へ〜〜。

・Tちゃん　ここは結構フツー。改まったレストランで夕食を共にし、そこで指輪の箱をパカッと開けられたと。いいレストランだからそれなりの格好してきてね〜と言われていた時点で予感あり。
彼氏はちゃんと下見にいったらしい。やるじゃん。
いや当然か？

・Kちゃん　少し年上の彼とつきあっている。彼の仕事がやや不安定だったこともあり、結婚なんか考えなくてもいいかと思っていたらしい。でも、最近少し気が変わってきた。派手さのない、いわばこたつで二人でまったりしているのが似合っているカップルだとか。結婚も、特に儀式めいたピロポーズはなく、なんとなくそのまま籍を入れたんだって。
ま、そういうのもあるよね。

それぞれでいいのだ。
幸せになれば。

女性はこんなプロポーズをしてほしいといろいろ夢が膨らむものなのだろう。よく理解できる。だから男の方も彼女にyesと言ってもらうためにいろいろ演出をしたりする。でも、演出によってyes/noが決まるものでもないだろう。大事なのは気持ちだ。
それにしても結婚式はいいなあ。幸せのおすそわけで。

というわけで今回はネタのほとんどを娘から頂きました。

追　昨日は近隣小学校の入学式。パパ・ママと手を繋いだカワイらしい1年生があちらこちらに。桜がギリ残る快晴の佳日。君たちのこれからに幸多かれとジイは祈っているゾ。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬　長井 克之

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＜予告＞
#158 脱パン✕コーチング✕心のゴミ箱
#159 おカネのはなし
#159 不条理なこの世界

（つづく）