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リーダーとマネージャーの違い

リーダー4年、マネージャー4年(うち3年役員兼務)になりました。
学生時代ほんとに怠け者だった私がマネジメントをしているなんて…と家族からは驚かれます笑
ちょうど半々になったので、違いがわからなくて悩んだ話と、みえてきた違いについてまとめます。

マネージャーになるために足りないものがわからなかった

私はリーダー3年目ぐらいから、マネージャーになることを目標に置いていました。私の会社では次の階級に上がる際は2種類の考え方があります。

・入学型:次の階級業務を行うレベルに達していないが、会社からチャレンジしてみてほしい、期待しているというのを伝達する目的で上げる
・卒業型:次の階級業務を行えるレベルに達しているから上げる

私の所属する組織では、卒業型の評価を行う組織だったこともあり、なっかなか上げてもらえませんでした。マネージャーになるには何が必要か考えても、見えてる範囲での違いはない。当時の私は、「もうめっちゃマネージャー業務もやってるやん!あげてよ!」って思っていました。マネージャーに求められているのかが全く分からなくて、「リーダー マネージャー 違い」とかで何度ぐぐったことか。

書いてあることは自分の状況にぴったり合うものではなく、一般的にいうリーダーとマネージャーについての説明なので、リーダーはカリスマ性、マネージャーはメンバーに規律を守らせる管理者とか書かれてる。
余計混乱して、…どゆこと?みたいな状態。

結局、違いはわからないままマネージャーになりました。
言うまでもなく、入学型で昇級です。
上司からは「ものすごくしんどいと思いますがそれでもやりますか?」と言われたのを覚えています。即座にやりますって言いましたけど…
その3か月後、できない自分に悔しさしかなくて初めて仕事で泣きました。

今でも違いはあいまいではありますが、少しずつ違いが認識できてきたかと思います。やっぱり経験がモノを言うんですかね。

リーダーとマネージャーの役割とは

会社によって役職の定義や業務範囲は異なりますが、私の経験の中ではこんな感じ。

リーダー:
戦略に基づく戦術を考案し、目標達成のための課題発見やその対策を練り、自らも動く。
チームメンバーを後ろから支えたり、前から引っ張って目標達成に向けて先導する。
マネージャー:
事業成長に向けた戦略立案、その戦略に基づいた適切な人事配置・育成などの組織戦略を考え、伝達しメンバーを動かす。
所属メンバーの評価・育成を行う。

上記両方を行うのが、プレイングマネージャーとしています。

リーダー時代の私に伝えたい、リーダーがマネージャーになるには

・目的の目線をもう一段上げてみる。

 戦略と戦術。この違いもよくわかっていませんでした。 リーダー時代に戦略と思っていたものは、実は俯瞰すると、事業成長(目的)における戦略(方針)を実現するための戦術(手段)を、行うための「戦略」でした。 ややこしい…
 
 いい例とは言えないかもしれませんが…例えば。

 (A)
 目的:化粧品販売事業の売上を月1000万は増やしたい
 戦略:営業人員を増やすには採用期間がかかるから、店舗販売よりECサイトの売上に注力しよう
 戦術:ECサイトの中でも2番目に売れている化粧下地を1番売れているファンデーションと同じぐらい売れれば目標達成に届く
 ↓
 (B)
 目的:化粧下地を売るには
 戦略:新規購入者を増加させるよりもリピート購入者にもっと長く購入してもらえる方が伸ばしやすそう
 戦術:リピート購入者に長く使ってもらうには定期購入の割引を入れてみるのはどうだろう?

(A)は事業の大元の目的に対する戦略・戦術。(B)は(A)を実現するための戦略・戦術のような関係性です。私の場合は、(B)からしか考えていないということに気づいていなかった。

KPIを細分化して、その一段上の指標に対する戦略を考えるトレーニングをすればよかったなと思います。

・最後は自分が動くではなく、メンバーに動いてもらうにはを考える
 一番、大きな違いかもしれません。育成方針にも関係してきます。
 私は根性が取り柄で、さくせんは常に「ガンガンいこうぜ!」でした。でも、みんながみんな、そうではない。チームメンバーができなかった分は自分が動いて何とかすることで目標数値は達成していましたが、結果それは自分個人が動いているだけで、メンバーの育成やキャリアについては考えれておらず、組織を作れていませんでした。
 メンバーには次のリーダーになることを期待すると伝えていましたが、その子にあっているのか、その子は本当にリーダーになることを望んでいるのかということも考えず、やるっしょで力業。全然だめですね。

 「適材適所」これの一言に尽きると思います。

決して自分と同じ道を歩ませることが正解ではない。メンバーの得意・不得意は何で、それを最大限生かせる・成長できる舞台を作り出すのは上の仕事。また、どんな舞台を作れるかによって、メンバーのキャリア・人生がかかっている認識を持ちなさいと当時の自分に言いたい…
 
 WEBディレクターをやっていてチームビルディングには自信があったのに、今考えると全然できていないし、動かせてなかったなぁ。

マネージャーになってからの考えの変化

マネージャーになって4年目。今でも何が正解なのかは定まっていませんが、マネージャーになってからの私と、リーダーだった頃の私では、「マネージャの役割」で違った考えをしていたので、比較までに記載してみます。

今:事業成長の上で、メンバーの得意・不得意に合わせた組織配置を考える

リーダー時:メンバーの不得意を得意に変えることが成長である
今:メンバーに自分で考え・失敗から学べる環境を作る

リーダー時:自分で考えてもらうが、大きな失敗になる前に自分が出る。
今:メンバーがライフステージ・仕事すべてのキャリアで進む道の選択肢を増やせる環境を作る

リーダー時:若いうちにリーダー・マネージャーを目指してがつがつ仕事をやるべき
今:事業の根幹に影響する課題発見・対策立案をおこなう

リーダー時:(これは思ってたけど、実際はできてなかった)
今:事業が次ステージに上がるための種まきを考える

リーダー時:種まきも必要だけど、直近の数値をどうにかしなければ。

役割以外にも、「あるべき姿論」をよく考えていましたが、私は掲げた理想像に囚われすぎて、自分が息苦しくなってしまったので、理想像は捨てました。この話は長くなるのでまた後日アップしたいと思います。

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