サッカーにおけるシステム(5-4ブロック)について
みなさんこんにちわ!
今回は『サッカーにおけるシステム(5-4ブロック)について』というお話です。
基本的なサッカーのシステムのメリット、デメリットの話を何回か書きました。
その中でディフェンダー(DF)を4人にしたり、5人にしたりする話をしましたが、
今回はそこにフォーカスしてみたいと思います。
サッカーにおける5-4ブロックとはこんな感じです。
守備の時にディフェンダー(DF)が5人、ミッドフィルダー(MF)が4人のラインを作ってコンパクトな配置をとって守備をすることです。
今現在のサッカーでは、自分の陣地に引いて守る時はこの配置を取るチームが多いんです。
それはなぜか?
メリット、デメリットをみてみましょうか。
メリットですが、
配置を4-4-2システム(2ボランチ)と比べて話をすると、
4-4-2システム(2ボランチ)は、ディフェンダー(DF)4人とミッドフィルダー(MF)4人の4-4ブロックの間にパスを入れられた時に、パスコースが4つつくれる状態になります。
一方で、5-4-1システムのように、5-4ブロックの間にパスを入れた場合、パスコースは1つ減って3つになります。パスコースを一つ減らせるんですね。
そして、ミッドフィルダー(MF)の4人は、ボールを持っている敵の正面に立つと、単純な縦パスのコースはきられてしまいますので、角度をつけた縦パスしか入れられなくなるメリットがあります。
というわけで、4-4-2システムの4-4ブロックより守備が堅いブロックをつくれるんです。
この5-4ブロックの陣形を取りやすいのが、3バックシステムです。
3バックというのは押し込まれたら、5バックとして守備ができる形なので、
3バックという名の5バックを使うチームが増えているのも納得ですよね。
デメリットですが、
5-4ブロックを作った場合、味方プレイヤーの半分にあたる5人をゴールから遠い位置に配置するので、攻撃に移りずらい。長い距離を走らないといけないデメリットがあります。
また、守備で5-4ブロックを作ったとき、フォワード(FW)は先頭を1人で守備をするのでフォワード(FW)の脇を使われてしまうデメリットがあります。
ここからフィードの上手いディフェンダー(DF)に長い対角線のパスを入れられると守備が崩されてしまう可能性があります。
さて、強固な守備の5-4ブロックをどう崩すかってことが、
攻撃側の課題になるんですがどう崩してゴールに持っていきましょうか?
◼️方法(1) 左右のサイドチェンジを繰り返して、空いたスペースを狙う
全てのスポーツに言えることだと思いますが、「敵をコートの一部のエリアに集めて、
空いたスペースに展開し、ゴール、得点を狙う。」というのがセオリーだと僕は思っています。
元日本代表岡田武監督が「接近・展開・連続」と言われる大西理論を掲げていたことがあったんですが、このセオリーは変わらないと思います。
なので、サッカーコートの横幅を使って、敵を片方に集めてしまう。
これが一つの方法ですよね。
◼️方法(2) 縦のパスの出し入れ、選手のポジションチェンジで空いたスペースを狙う
セオリーは同じです。
敵を集める部分を‘サッカーコートの縦’と考えて、敵を前方に引き出す。集める方法です。
敵が5-4ブロックを作ってきた場合有効なのはどりらかというと、『方法(2)』の方なんです。
理由はサッカーコートの横幅68mに5人並べられると、敵のディフェンダー(DF)が左右に移動する距離が少なくて済むので、なかなかスペースが生まれません。
そう考えると、敵を前に引き出す『方法(2)』の方が有効ですね。
この攻撃の中心となるポジションって実際どこでしょう?
そうです。ボランチ、センターバックなんです。
方法(1)の左右のサイドチェンジと、方法(2)の縦のパスの出し入れする選手は
配置的にボランチ、ディフェンダー(DF)のセンターバック(CB)になるんです。
なので、5-4ブロックを崩す組み立てができるボランチ、センターバック(CB)が重宝されています。
マンチェスターシティのロドリ選手などはその最たる選手だと思いますね。
マンチェスターシティが負けた試合にロドリ選手が欠場していたのが多いのは、たまたまではないです。
こんな選手が日本にも出て来ればワールドカップでの優勝も夢ではないと思います。
5-4ブロックのお話をしましたが、
実は日本代表のミッドフィルダー(MF)には、いいボランチがいっぱいいます。
特に守田選手は日本人では守備と攻撃のバランスが一番いいボランチだと僕は思っています。是非世界最高のボランチになってほしいですね。
■PS
今回は5-4ブロックについてお話ししましたが、
世の中のサッカーがどんどん守備的になっていくのがちょっと心配です。
メッシのような敵の裏をかくようなプレイヤー、イマジネーション溢れるプレーがないとサッカーとは言えない気がするんですよね。観てて楽しくない!
堅い守備のさらに上をいくファンタジスタの出現を切望する自分がいます。
では、また!
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