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サッカーにおけるシステム(3-5-2(1ボランチ))について

みなさんこんにちわ!

今回は『サッカーにおけるシステム(3-5-2(1ボランチ))について』というお話です。
サッカーをテレビやYoutubeで観ていると「システムを変えた方がいいですね」とか「システムがはまってますね」とかよく聞きますが素人目には、ちょっとむずかい。。
というわけで、引き続きシステムについて整理してみようかと思います。

①3-5-2システム(1ボランチ)とは
②3-5-2システム(1ボランチ)の攻撃のメリット
③3-5-2システム(1ボランチ)の攻撃のデメリット
④3-5-2システム(1ボランチ)の守備のメリット
⑤3-5-2システム(1ボランチ)の守備のデメリット
⑥まとめ


①3-5-2システム(1ボランチ)とは

3-5-2(1ボランチ)はこんな配置です。

図1  3-5-2(1ボランチ)

最近、よく観るシステムになってきました。どんなメリット、デメリットがあるかみてみましょう。



②3-5-2システム(1ボランチ)の攻撃のメリット

(1)フォワード(FW)2人とミッドフィルダー(MF)2人のため中央の攻撃に厚みが出る
→前回の3-4-3システム(1ボランチ)からの変化は、フォワード(FW)のが3人→2人、ミッドフィルダー(MF)が4人→5人になっているところです。
さらにフォワード(FW)は中央寄りに2トップの形をとりますから、中央に人数が集まっていると言えますよね。

図2  3-4-3システム(1ボランチ)との比較



それにより、敵が4バックであれば中央のディフェンダー(DF)、2人のセンターバック(CB)が2人のフォワード(FW)をマークすることになり、カバーをするディフェンダー(DF)がいません。このシステムの特徴は4-4-2システムを採用している敵のディフェンスラインで数的同数をつくれることです。

そこに中央のミッドフィルダー(MF)がディフェンスの裏を取る動きをすると、裏を取りやすいです。また敵のミッドフィルダー(MF)がマークしてついていくと、バイタルエリアというゴール前のエリアが空くのでそこから2次攻撃ができる仕組みです。
なので中央に厚みがあるんです。

図3  3-5-2(1ボランチ)は中央に厚みがある


(2)敵が4バックの時、4トップで数的同数にしての攻撃
→内側のミッドフィルダー(MF)がフォワードの位置までポジションを上げて、敵のディフェンダー(DF)4人(白2、3、4、5番)と数的同数にする方法です。リスクはありますが、サイドで数的優位(青3人対白1人)ができます。敵のボランチはゴール前のバイタルが気になってなかなか前に出ることができず、サイドから崩されてしまう仕組みです。
このように「ボールを持たれている状態だと裏を取られやすいので、ディフェンスラインを上げられない」ことを利用した数的優位をつくるやり方もできます。

図4  数的同数を作った例


やはり3-5-2システム(1ボランチ)は選手の人数を前側に配置しているので、
攻撃にメリットがありますよね。
さらに中央にメリットがあり、それを利用したサイドにもメリットがあるシステムです。


③3-5-2システム(1ボランチ)の攻撃のデメリット

(1)1ボランチへの負担が大きい
→攻撃時のボールの出し手が1ボランチの選手(青6番)なりがちです。
守備の負担も多いなか、試合の組み立て、配球をする必要があります。
ボランチの負担は大きいですし、能力が高くないと務まらないんです。

余談ですが、今話題の町田ゼルビアのボランチ仙頭選手はサガン鳥栖時代にこの役目を担ってました。町田ゼルビアでも大活躍してます。元々能力が高い選手なんですね。
ちなみに町田ゼルビアのヘッドコーチにサガン鳥栖の元監督の金さんがいます。町田ゼルビアは4-4-2システムを使っていますが、どこか昔のサガン鳥栖に似ていると感じるのは僕だけでしょうか。

また、このシステムは相当な走る力が求められます。
確かJリーグだとサガン鳥栖や湘南ベルマーレなどがこのシステムを使っていたと思いますが、両チームとも走るサッカーの代名詞のようなチームですよね。


④3-5-2システム(1ボランチ)の守備のメリット

(1)前線からのショートカウンターのプレスができる
→3-4-3システム(1ボランチ)と同じく前からのプレスにメリットがあります。人が前にいるので同じですね。

(2)そのため敵のサイドバックが高い位置を取れない様に押し込める
→そうすると、うまくハイプレスで敵を自陣側に押し込めた状態にできれば、敵はなかなか攻めに出ることはできなくなりますし、さらにサイドバックが上がっての厚みのある攻撃を仕掛けられなくなります。その分守備の負担を軽減できるんです。


(3)そのためセンターバック(CB)と守備的MFで連携して守りやすい
→さらにサイドバックがあがって来れない状況が作れると、単純に敵の攻撃枚数が減るのと、サイド攻撃が減るため、センターバック(CB)、守備的MFの連携で守りやすくなるってところです。


引いて守備時は、4-5-1、5-4-1に可変して守備をすることになりますが、強固なブロックをつくれます。ですが、自陣に押し込まれるとサンドバック状態になり攻撃に移れなくなるため、なるべく前線からのプレスをしたいところです。


⑤3-5-2システム(1ボランチ)の守備のデメリット


(1)1ボランチの脇が弱点
→システムの配置を観た時にスペースとなっている1ボランチの脇を敵に使われやすいです。ですので、前からの守備でそのスペースに出させないようにするか、4-5-1に変形してボランチの脇のスペースを消してしまう守備をします。

(2)3バックの横が弱点
→システムの配置を観た時にスペースとなっている3バックの脇を敵も使われやすいです。
ですので、同様に前からの守備でそのスペースに出させないようにするか、4-5-1、に変形して4バック、5-4-1に変形して5バックにしているチームが多いですね。

図5  3-5-2(1ボランチ)の守備の弱点


実はシステムの変形中が弱点になったりします。
これは他のシステムでも言えますね。攻撃と守備で向いているシステムが違うので
ここをどうスムーズに行うかも重要なポイントですね。

⑥まとめ
メジャーなシステムのお話をして気づいている方もいるかもしれませんが、
攻撃時に3バックを採用して、守備時は4バック、5バックにするというのが試合中のシステム変更では多いです。
試合を通じて同じシステムで戦っているチームはトップレベルではないんです。
使っているシステムが2パターンだけというチームも珍しくなっている印象です。

■PS
大体メジャーなシステムはこれで網羅できたかなと感じます。
ワールドカップよりレベルが高いと言われるヨーロッパ選手権(EURO2024)も始まってますし、来週からは南米選手権(コパアメリカ)も始まります。
無料で観れるものもあるので、是非どういうシステムを使っているか観てみましょう。


では、また!!

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