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サッカーにおけるハーフレーンについて

みなさんこんにちわ!

たくさんサッカーを観て、サッカーをして、サッカーについて考えたりしながら、気がついたことを書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。

今回は「サッカーにおけるハーフレーンについて」というお話です。
ハーフレーンというのは「サッカーにおけるポジションについて(2)」でお話しした、サッカーコートを縦に5分割した際のペナルティエリアとゴールポストの間の幅の中間エリアのことです。

ハーフレーンというのは攻守に渡り重要なエリアと言われているんです。なんででしょうか。今回は、そのハーフレーンについてお話ししたいと思います。

①攻撃、守備時の優先エリア
②ハーフレーンのエリアの特徴
③2つ以上のイメージを持つ事

①攻撃、守備時の優先エリア

一般的に攻撃または守備の時に優先的に狙っていくエリアというものがありますよね。例えば攻撃はゴールを奪う事が目的ですから、ゴールを狙いやすい、ゴールにつながりやすいエリアから優先的に狙うべきですよね。逆に守備の時は、ゴールを取られない事が目的ですから、ゴールを取られないためのエリアから優先的に守るべきですよね。

まずは、その内容をちょっとまとめて図にしてみました。これです。

優先エリア.001

1〜5まで数字が並んでいますが、1から順番に攻守ともに優先順位が高いエリアです。1のエリアは攻撃時は、シュートをしてゴールする確率が上がる絶好のエリアです。1のエリアにシュートを打てる状態で侵入することが一番優先されますよね。守備時は、1のエリアでシュートを打たれたらゴールの確率が最も高いわけですから、敵がこのエリアに侵入してくることを最優先で防がないといけないですよね。

そいうった感じで、優先順位が2番目、3番目、4番目、5番目と決まっていきます。3番目はエリアが広いですが、ゴール正面を3-1番目、両サイドを3-2番目にしても良いかもしれません。

その中でも2のエリアをみてみましょう。2がペナルティエリア(ゴール前の大きい四角のエリア)とハーフレーンの重なったエリアです。2のエリアを取ることは、攻撃時はゴールに繋がる可能性が高くなり、守備時はDFが守りにくく、ゴールを奪われる可能性が高いエリアになるんです。


②ハーフレーンのエリアの特徴

では2のエリアのペナルティエリア内のハーフレーンの特徴ってなんでしょうか。こんな感じです。

・1のエリアより敵のプレッシャーが少ない。
・3のエリアよりゴールを直接狙う事ができる。
・PK(ペナルティキック)を取られてしまう可能性があるため、守備側は足を出しにくい。体をぶつけにくい。

よくある攻撃のパターンとしてはこんな感じです。

↓↓【図1】DFからサイドへ大きくボールを展開。左サイドのMFはタッチラインギリギリにまで開いていたので、左のハーフレーンが空いている状態です。敵の守備は左側に移動する時間がないので、ハーフレーンが空く。(これを意図的にやっているチームは多いと思います)

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↓↓【図2】空いたハーフレーン の2のエリアにMF(ミッドフィルダー)が侵入します。(今回は、DFに任せて敵のMFがついていかなかったパターン)そこに左サイドのMFからパスが入ります。

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↓↓【図3−1】まず1つのパターンとして、2のエリアに侵入したMFがシュート。DFはスピードにのって侵入してきたMFにシュートを打たれてしまうパターン。

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↓↓【図3−2】2つ目のパターンとして、2のエリアに侵入したMFがゴールライン深くまで切り込む。DFはMFを追いかける(自分のゴールに向かった後ろ向き)の守備になり、後ろの状況が把握しにくくなる。2のエリアに侵入したMFがパスを出しFWがシュートをするパターン。

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いい例があります。日本代表ですが0’20頃から。

Jリーグですが7’31頃からがハーフレーンを狙ったシーンです。


ということで、2のエリアは敵の守備が比較的緩いエリアで、ゴールへの確率が上がるエリアという特徴があります。


③2つ以上のイメージを持つ事

でも、これだけハーフレーンという話をしていると、やっぱり対策はされてしまいますよね。そんな時どうしましょうか。サッカーは考える事が大事だと思います。

例えばこんなパターンがあります。

↓↓【図4】図2では敵のMFがついてこなかったパターンをお話ししましたが、対策として、今回は敵のMFがついてきた場合の状況です。

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↓↓【図5】敵のMFがついてくると、ゴール正面の3のエリアが空きます(サッカーでは”バイタルエリア”と言います。具体的には黄色い楕円の部分)。空いた3のエリアのスペースに左サイドのMFは侵入し、シュート、スルーパス、右の2のエリアへパスをすればいいんです。

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いい例があります。三苫選手のレスター戦でのスーパーゴール(2’25あたりからです)。三苫選手が左サイドバックのエストゥピニャンからボールを受けるところからスタートします。エストゥピニャンが2のエリアに走りこんで敵の選手が引っ張られます。空いた3のエリアに三苫選手がドリブルで侵入。ゴール右隅にスーパーゴールを決めます。


ハーフレーンを使うことって、本当に重要ですよね。ハーフレーンを意識して狙うか、狙わないかで大分差が出てくると思います。
ぜひ、練習して、意識してハーフレーンをうまく狙えるようにしましょう。今回はハーフレーンについてのお話をししました。

P.S.
「③2つ以上のイメージを持つこと」で対策を取られた時にどうするか?というお話をしました。サッカーは敵がいるスポーツなので、「これを対策されたら、こうする!」というところを、試合前に整理できるといいゲームができそうですよね。


では、また

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