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福袋のような日 inニセコ〜北海道ワーケーション日記①〜

北海道ワーケーション日記

自身のワーケーション体験を綴っておきたい、と考えて書き始めたこのnoteだが、まず訂正しなければならないことがある。
「ワーケーション」と銘打っているが、今回の北海道の旅は限りなくバケーションに近かったということである。

そもそもワーケーションの定義とは何なのか、ワークとバケーションの割合はどのくらいであるべきなのか云々、なんだか論争がありそうでもある。
僅かながらワークしていたので、ワーケーション日記ということで綴ってみる。

今回の旅を総括すると以下の通りで、とても素晴らしい滞在だった。

  • すべてのご縁に感謝

  • 雄大な自然からパワーを頂き元気100倍

  • とにかく食事が美味しくて幸せ

今回の旅の象徴的存在、羊蹄山

旅程

全10日間。旅程は以下の通りである。
1人でスタートした旅だが、途中で友人と合流して3人になったり、11人になったり、また1人になったりと、一人旅と友人との旅のいいとこ取りだ。

  • 1日目:羽田空港→新千歳空港へ。ニセコへ移動しサイクリング。

  • 2日目:ニセコエリアの温泉とカフェでまったり。

  • 3日目:羊蹄山登頂。その後、小樽へ移動。

  • 4日目:小樽→札幌へ移動。夜に友人と合流。

  • 5日目:石狩や札幌を楽しむ。

  • 6日目:札幌→ニセコへ移動。さらに友人と合流しコンドミニアムステイ。

  • 7日目:羊蹄山と洞爺湖のパワーを頂く。

  • 8日目:友人たちと別れ、層雲峡へ大移動。

  • 9日目:黒岳へ登り、カムイミンタラを満喫。

  • 10日目:旭川駅周辺を楽しみ、旭川空港→羽田空港へと帰還。

北海道にお住まいの方や、北海道の地理をご存知の方は「この人、なんで2回に分けてニセコへ行ってるんだ」と思ったであろう。
やりたいことと、その開催日の兼ね合いで、期間中にニセコに2回訪れることになった。なかなかに移動時間はかかるので、これから計画を立てられる方は、まとめて行くのがお薦めである。(基本的にはまとめるか。)

今回のワーケーション日記は、日別に書いてみることにする。
前置きが長くなったが、本記事は「DAY1:福袋のような日 inニセコ」編である。


コーンぱんへの未練

AM7:30 羽田空港発の飛行機に乗り、新千歳空港へ。

新千歳空港に着陸する10分前。美しい雲海と羊蹄山。

北海道に住む友人より「新千歳空港にある、JA美瑛のコーンぱんが非常に美味しい。焼き上がり時間は当日発表にも関わらず行列必至。地元民も訪れる人気なパン。」と聞いていた。

そのため、空港に到着後は一目散にJA美瑛の売り場へ。
多少並んでも買えるだろうと楽観的に考えていた私は、売り場について膝から崩れ落ちそうになった。

「びえいのコーンぱん」の焼き上がり時間のお知らせの看板

最も近い時間の焼き上がりは9:40。
売り場に到着した時点で9:25だったが、既に9:40の分は売り切れていた。
そして、次の焼き上がり時間は11:20。

現実を受け入れられない私。「なにかの見間違えかな?」「別の行列かな?」と思い、売り場の周辺を行ったり来たりしてみたが、見間違えではない様子。

甘いコーンがぎっしり詰まったパンを食べたかったが、ニセコでサイクリングもしたかったので、後ろ髪を引かれる思いでニセコへと移動。

幸せランチ&カフェタイム

ニセコ駅に到着し、駅の観光案内所でe-bikeをレンタル。
スタッフのお姉さんに「羊蹄山がきれいに見えるところに行きたいんです!」と伝え、お薦めのビュースポットを教えていただく。
また、昼食もまだ済ませていなかったので、ランチの場所やその他のお薦めスポットも多数教えていただいた。

まずはランチを食べに、本通にある「ホワイトバーチカフェ」へ向かう。

ホワイトバーチカフェの外観

一歩お店に入ると、店内は広々としており、居心地の良いおしゃれな空間が広がっている。
レジでヴィーガンカレーとカフェラテを注文。

ふと左に目を向けると焼き菓子が並んでいる。
お、美味しそう・・!
思わず、初めて見たファーブルトンも注文。
フランスの伝統的なお菓子だそう。

そして、ふと反対側の右に目を向けると、ショーケースの中にケーキたちが並んでいる。
こ、これまた美味しそう・・・!!

店員のお兄さんが「合計○円です」と金額を告げようとしたところ、「ちょ、ちょっと待ってください!キャロットケーキもください!」と滑り込みで追加注文。

(左手前から時計回りに)カレー、ファーブルトン、キャロットケーキ、カフェラテ

入店時は他にお客さんがいなかったので、窓際のテーブル席にて広々と頂く。
ヴィーガンカレーは新鮮なお野菜たっぷり、ファーブルトンはもちもちふわふわ、キャロットケーキはまろやかな甘みでどれも美味しい。

美味しい食事に舌鼓を打ちながら、この後のサイクリングルートを検討。
この時点で14:30頃。17:56発の電車に乗らなければいけない(また、18:00までにe-bikeを返却する必要もある)ため、行きたいところをふんだんに盛り込んで回るにはどうすべきか、と地図とにらめっこ。

羊蹄山を眺めながらのサイクリング

ランチを終え、まずは「ホワイトバーチカフェ」の近くにあった神社へお詣り。
清々しい空気が流れるとても素敵な神社。

狩太神社の鳥居と境内

その後はニセコワイナリーへと向かう。
ニセコワイナリーへの道のりは自転車で20分ほど。
羊蹄山のなだらかで美しい山容を眺めながらのサイクイングはとても気持ちがいい。
「ここから見る羊蹄山きれい!」「こっちもきれい!」と、自転車を止めては写真を撮り、自転車を止めては写真を撮り・・をしていたらなかなか進まない。笑

GoogleMapのナビにより、途中、どう考えても自転車では行かないであろう田んぼのあぜ道に案内されたが、水を張った田んぼにリフレクションする羊蹄山は、それはもう美しかった。

田んぼにリフレクションする羊蹄山

ニセコワイナリーまでは坂道を登る。
でも大丈夫。そう、e-bikeならね。
ということで、電気の力を借りてすいすいペダルを漕ぎ、ニセコワイナリーへ到着。

ニセコワイナリー

笑顔の素敵な、やわらかい雰囲気のご主人が運営されているワイナリー。
オーガニックのスパークリングワインを醸造されている。

オーガニックのスパークリングワインは、日本だとこちらのワイナリーでしか生産されていないそう。私はロゼのスパークリングワインを購入。
いつ飲もうかなあとルンルンしながら次の目的地へ向かう。

木々に囲まれた道路。奥にそびえる羊蹄山を眺めながらサイクリング。

次の目的地は有島記念館。
羊蹄山は美しく見えるし、塔と一緒に写すとなんだか海外のような風景。

有島記念館から見た羊蹄山

有島記念館では、大正期の作家・有島武郎の作品や足跡を紹介しているとのことで、館内も見学した。
特に印象に残ったのが、自分には才能がないと思って小説家をなかなか志せなかったことや、小説家になった後も自分は売れないと考えていたということ。才能があるからこそ、高いところを見ていたからこその厳しい自己評価だったのだろうか、と有島武郎さんの当時の心境に思いを馳せた。

サイクリングの〆はニセコ大橋へ。

尻別川に掛かるニセコ大橋

ニセコ大橋の上から、尻別川や周辺の山々を眺める。
夕方から雲が厚くなってきて、山には雲がかかっていたけれど、その姿がとても神秘的だった。

羊蹄山と尻別川

にぎやか晩ごはん

e-bikeを返却し、ホテル最寄の倶知安駅へと移動。
倶知安駅からホテルまでは徒歩20分ほどあるので、駅周辺で晩ごはんを食べてからホテルへ向かうこうとにする。

北海道といえば海鮮!と考え、お寿司屋さんを探す。
GoogleMapを見てビビっと来た「天和」さんへ入る。

「一人なんですけど入れますか?」と尋ねると、「入れるんだけど、今日はほとんどネタがないのよ、それでもいい?」と板前のお姉さん。
完全にお寿司の口になっていたので「大丈夫です!」と告げてカウンターに着席。

特上寿司、大海老のフライ、生ビールを注文。
お寿司はどれも美味しく、大好物のウニやマグロでとろけた。

特上寿司

海老フライはプリプリとした食感。
頭を外して身を食べていたら、「海老はこうやって頭の硬い部分を簡単に外せるよ。硬いところ以外は美味しいから食べてごらん。味噌も一緒に食べられるよ」とカウンターの向こうからお姉さん。
教えてもらった通りにやってみると、なるほど簡単に外せるし、海老を余すことなく味わえてとっても美味しい。

大海老のフライ

お店は女性3名で切り盛りされていて、みなさん温かくお世話を焼いてくれる。
カウンター後ろの座敷では、5名の方々が楽しく飲んでいらっしゃり、最終的にはお酒の席をご一緒させていただいた。
とても陽気で優しい方々だった。

お店を後にし、みなさんと別れて、ホテルへと向かう道すがらふと思った。
旅に出て、その土地の自然や食事を堪能すること自体も好きだけれど、行く先々で出会う方々との交流も好きなんだなあと。

快適なスーペリアポッドと共用スペース

酔い冷ましにちょうどいい距離を歩き、2泊する「トリフィート ホテル&ポッド ニセコ」へ到着。
私はスーペリアポッドに滞在。床はスーツケースを広げることができて快適だし、ベッド下には鍵付きの引き出しもあり安心。

スーペリアポッド

共有のラウンジで少しPC作業をして、大浴場で入浴。
大浴場は洗い場も多く、脱衣所にある洗面スペースは広くてアメニティも充実しているので、寝る前の準備を快適に済ませることができた。

共用ラウンジ

おいしいご飯、美しい自然、温かい方々との交流と、なんだか初日から旅の醍醐味をぎゅっと詰めたような、福袋のような1日だったなあと思いながら眠りについた。


利用した交通機関

7:30 羽田空港 → 9:00 新千歳(飛行機)
9:42 新千歳空港駅 → 10:21 札幌駅(電車)
10:35 札幌駅前バスターミナル → 13:24 ニセコ町本通り(バス)
17:56 ニセコ駅 → 18:13 倶知安駅(電車)

※いずれも2022年6月時点のダイヤ

お世話になった場所

ニセコ駅のレンタサイクル:https://www.niseko-ta.jp/knowledge/rental/
ホワイトバーチカフェ:https://goo.gl/maps/bBVsN6GLpWSZRUsq8
ニセコワイナリー:http://yoteigreenbusiness.com/
有島記念館:https://www.town.niseko.lg.jp/arishima_museum/
天和:https://goo.gl/maps/2fXhWFNQTAfqFrH47
トリフィート ホテル&ポッド ニセコ:https://torifito.jp/niseko/


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