「やわ男とカタ子」少しずつ自分が好きになる

感想3️⃣7️⃣本目

「やわ男とカタ子」（U-NEXT視聴）

最終回まで見終えたので、私なりに感じたことを書きます。
※感想部分に一部ネタバレを含む場合がございます

～あらすじ～

見た目、中身ともにコンプレックスを持ち、自分自身を「喪女」だと豪語する彼女の名前は片桐藤子。
ある日、誘われた合コンで特に話すこともない彼女は自虐ネタで笑いを取っていた。
そんな藤子に「性格がブス」だとかかってきたのは小柳睦夫だった。
弁護士だという彼は実はオネエだった。
「喪女」と別れを告げるまで藤子専属の師匠となる小柳。
小柳との出会いを通して少しずつ自信を味方につけ始めた藤子のもとに小柳以外の男性とのデートの予定が入る。
デートどころかまともに恋愛もしたことがなかった藤子にとって、それ以上のことを考えることができず、途中で帰宅してしまう。
藤子は「喪女」を脱却できるのか、二人が出す答えとは。
こじらせた大人たちのリハビリ恋愛のスタート！？

～キャスト～

・小柳睦夫…三浦翔平
・片桐藤子…松井玲奈
・加藤久美…谷まりあ
・小野きよ香…筧美和子
・澤勇気…落合モトキ
・ママ…皆川猿時
・西村愛…山下リオ
・片桐松太…小林亮太

～スタッフ～

・原作…長田亜弓
・脚本…阿相クミコ、青塚美穂、阿部沙耶佳
・監督…瀬野尾一、上田迅、頃安祐良
・監修…溝口彰子（LGBTQ）
・音楽…小山絵里奈
・オープニング…トンボコープ「過呼吸愛」
・エンディング…野田愛実「yourself」
・チーフプロデューサー…森田昇
・プロデューサー…木下真梨子、渡邊竜、足立弘平、並川弥央

～放送～

・放送局…テレビ東京
・放送期間…2023年8月7日~9月25日
・放送時間…毎週月曜23時06分-23時55分
・放送枠…ドラマプレミア23
・話数…8

～感想～

最近、webでなにか新規登録をする際に性別を選択する画面で「男」「女」「どちらでもない」と3択を目にする機会が増えました。
ドラマや映画でも多く取り上げられるようになり「時代だね～」なんて人は言いますが、時代は関係あるのかな？と思う今日この頃です。
人がこの世に誕生した時点で同性愛や性同一性障害など今で言うLGBTQなんて当たり前に存在したはずです。
それを無いもののように口にしてはいけない、言い出しにくいという風潮を引き起こしたのは時代のせいではなく人なのです。
人は産まれる時代は選べません。
今の時代に産まれてよかったと感じるかどうかはその人にしかわからないけど、どの時代に産まれても幸せだったと思える生き方をしたいと、この作品を通して強く感じました。

”自分らしく生きる”
ってどういうことなんだろう。
自分の気持ちに正直に生きることが自分らしい生き方なのか？
自分がやりたかったことをやることが自分らしい生き方なのか？
他人に合わせる生き方は自分らしいとは言えないのか？
自分の考えを口に出して言える人が強いのか？
いろんなことを考えてはみたけどどれが”自分らしい”かなんてわかりませんでした。
私は今の自分の生き方や人生に満足しています。
「自分のなりたい自分でいること」これが一番難しいんだと思いました。
なりたい自分になるために努力することのできる生き方も自分らしい。
人に合わせることのできる協調性のある生き方も自分らしい。
そう思えたらどんな自分も肯定してあげられそうです。

小柳さんが「外見は1番外側の中身」だと言っていました。
人は見た目に捉われすぎている生き物です。
以前家族で出かけるときに私がピンクのワンピースを着て出かけようとしたら止められたことを思い出します。
私が着たい服を着ることのなにがいけないのか数年たった今でも理解できていません。
自分が着たい服を着るときに「周りと浮くから」と周りのことを気にしている余裕なんてないのです。
男が女の服を着ることも同じです。
性別関係なく、その人が着たい服を着ているだけ。
着たい服がそこにあってそこに性別なんて関係ない。
たまたま男物だった。女物だった。それだけのことではないのか…
そんなことを思っていました。

男は男らしく、女は女らしくというのは所詮人が作り出した考え方。
それなら自分は自分らしくという考え方も人が作り出せる。
私はそう信じています。

とにかくかわいいかわいい久美ちゃんですが、正直悪役…？と疑ってしまっていましたが本当に心が綺麗な子でそんな久美と友達でいられる藤子が羨ましいです。
かわいい子と歩くと自己肯定感が下がってしまうような藤子の気持ち、痛いほどわかってしまいました。
私の友達もとってもかわいいです。
とにかくかわいい子なんです。
だけど相手がかわいいからといって自分が可愛くないというわけでも自分の存在が変わるなんてことないから。
産まれてくる顔が選べたらいいのに残念なことに選ぶことはできないし、なるようにしかならない。
それでも顔で損得が変わってしまう場面も皮肉なことに存在してしまう。
みんなが自分の顔それぞれに自信を持てる日が来たらいいな～なんて思います。

深夜枠でしたが、豪華な出演者のみなさんと強いメッセージ性のある作品で8話じゃ物足りなかったのが正直な感想でした。
ママの役でも似合ってしまう皆川猿時さん…
本当に素晴らしい役者さんです。
小柳さんとの絡みも笑顔をもらいました。
ぜひたくさんの方に見てもらいたい作品です。

自分も知らない自分の一面に出会うことは怖いことだけど一歩踏み出した人にしかわからない景色がある。
そのたくさんの景色を見ることが”生きる”ということであったらいいなと思います。
まだまだ出会えていない自分と出会うことが今から楽しみで仕方ありません。

たくさんの人の幸せを願うそんな作品でした。
笑いありの楽しいラブコメでとっても見やすかったです。
あなたもきっと虜になるはず…♡

気になる方はぜひ見てみてくださいね👀

どなたかの目にこのnoteがとまりますように。
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