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『ブッダアス!』について

2019年より、Instagramで超細々と『ブッダアス!』というマンガを描いている。

小学生の時分には、熱心にオリジナル作品を描いていた。
それから20年以上も遠のきながら、それでもやはり描きたい欲は種火のように残っていて、思い切って連載を始めることにした。

初期衝動は、ただ描きたい、それをリリースしたい!というものだ。

描きたい時に描く。それは精神衛生上とてもよい。
本来は誰が読んでくれようとくれまいと、構わないのである。
そりゃ大勢に読んでいただいて、リアクションをいただけて、楽しみにしていただけたらばそれは望外の喜びだが、マンガ描きで生計を立てているわけでもなし、描きたくなったら描く、ぐらいで丁度いいのだと思う。便意を催したら排便するのと同じだ。

内容は日々の家庭の話、コミックエッセイが主で、たまに寺の業務だったり、オフの過ごし方だったりが登場する。
のちのち見返すと自分自身で「あぁこの頃こんなだったなぁ」などと思い返すことができて、記録としても一役買っている。子供の成長は早いので、わが子のオモシロエピソードなんかは書いておきたいなと思っている。

さて実際に自分で描くようになってみると、マンガ家諸氏の絵の巧さ、構図の巧さ、、、などなどその技術・力量に感嘆することが多い。骨格を意識して描かないと、シンプルな絵でもなんだかヘンな画になってしまう。真実味のない絵はつまらない。動体を描くコツは、骨格と、重心だそうだ。

タイトルの『ブッダアス!』は、ブラック・スプロイテーションの名作『スウィート・スウィートバック』(原題:Sweet Sweetback's Baadasssss Song 、メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ監督、米/1971年)をもじっている。
いわゆるブラック・カルチャーに傾倒した10代後半から(2020年を経てこのブラック・カルチャーという呼称も転換期を迎えているはいるが)その影響は受けまくっていて、マンガのタイトルとして反映されている。


<了>


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