相模原NACオフィス

相模原NACオフィス

最近の記事

第200号  「所長の独り言!」

平成10年の春から書き始めた独り言は、偶然にも私の今月の70歳の誕生月で、丁度200号になりました。最初の数年間は、四季折々4ヶ月に1度書いていましたが、いつしか毎月になってここまで来てしまいました。未熟ながらもその時々で自分なりに感じたものを書き残しておこうと始めたのです。今、記憶が薄れていく中で読み返すと、どの号も写真のアルバムのようにその時その時にどんな思いでいたのか、昨日の事のように鮮明によみがえってきます。 何千何万という私の身に起きた出来事の殆どは、記憶の彼方に忘

    • 第199号 「永遠に未熟な私達の生き方!」

      独りでぼんやりしていたら、何か大切な事に気付けるような気がしてこの独り言を書き出しました。先ず浮かんだのは、自分の短所欠点をどう扱うか。今までどちらかというと自分の短所欠点から目を背けて、心の中で言い訳をしながら生きて来ました。自分の短所欠点を言い訳で誤魔化していますから、苦手な事をやる時、何となく不安ですよね。なんとか改善しようとするのですが、弱点の悲しさで努力しても中々改善出来ません。得意な事は結構、努力したら努力した分だけ実を結ぶのです。そして、得意な事だとなんとか出来

      • 第198号 「この苦しみは自分の責任!」

        またまた、今月号は「苦しみ」についてがテーマです。  苦しみの中でも、特に親しい人間関係の中での苦しみが大きく、又、多いのです。 たまたま、ここのところのご相談が、長年の兄弟間の不仲な事や、親子間のトラブル等が続いておりました。そして、私の方でも些細な事でひどい事を言われて気持ちがへこんでいました。丁度その時、教育文化振興会から関係資料と共に「被害者と責任」というレジメが同封されてきました。まさに今、この苦しみから脱出するには、絶好の神様からの贈り物でした。  レジメの内容は

        • 第197号 「自立パート2!」

          先月号で自立についてお伝えした時、「あなたは今の平凡で普通の自分に満足していますか?」と問いかけました。この事はとても大切な事だと思いますので、今月号はその続編です。 「あなたは自分の事が好きですか?」と、問われたらどう答えるでしょうか? 「大好きです。まあ好きな方です。普通です。どちらかというと嫌いです。大嫌いです。」 おおざっぱに分けると、こんなところでしょうか? この違いはどこから来るのでしょう?    一つは、60点の実力なのに、100点の結果を求める「欲深さ」から来

        第200号  「所長の独り言!」

          第196号 「自立!」

          先月号の「私達はもう持っている」を引き継いで、自立について考えてみたいと思います。この自立を考える上で大事なポイントは、先月号に書きましたように、自分は自分の人生に必要なものをすでに持っている事に気付く事です。100億円でも代えられないものを持っている事に気付かない人は、自己評価が低くなり、他者評価に依存して振り回されやすくなります。 アドラーは自立とは、自分の価値を自らが決定する事と言っています。そして、その為には特別な存在にならなくても、優れていなくても、平凡なる自分で良

          第196号 「自立!」

          第195号 「私達はもう持っている!」

          今、自分には何かが足りないと思ったり、あれさえあれば幸せになれるのにと無いものねだりをしてしまう時、そんな不足感を和らげる「幸せになるワーク」というものがあります。 良かったら試して下さい。やり方はこうです。今の自分にとって『もし、失ってしまったらとても悲しくなるもの』を3つ上げて、本気になって3分間それを失った状態を想像するのです。 例えば、家族の一員を・・会社職場を・・マイホームを・・大切な人を・・健康を・・・等々 いかがでしようか? もしそうなったらと思うと、ちょっと怖

          第195号 「私達はもう持っている!」

          第194号 「超然と座り続ける男!」

          仏教徒97%と言われる、信仰の厚い仏教国で、ある男に出会った。 用事を片付ける為、雑踏の中を目的地に向かって歩いている時、その男に出会った。 横断歩道橋の柱の陰に、その男は座っていた。 私の目に入った瞬間、私は動けなかった。只、じっと凝視した。 どれくらい時間が経ったのだろう。気が付くと、私の目から静かに涙がこぼれていた。  元々、肌の色が黒いのか、垢にまみれて黒いのか分からない。 着ているシャツは、何重にも垢がこびりついていて元の色が何色だったか定かではない。 髪は伸び放

          第194号 「超然と座り続ける男!」

          第193号 「人生は思い通りにならないもの?!」

          私は今まで、人生は思い通りにならない事の連続だと思って生きてきました。しかし、昨年の独り言第189号の「人生のピーク」を書いたあたりから、思いに変化が起きてきました。 『今は、若い時分に比べて不安とか怖れが少なくなって、ずいぶんと生き易くなっている事に気付きました。若い時分には未熟さに臆して、わずかばかりの実力さえも発揮出来ずに空回りしていました。今は、今の実力に応じた力を発揮する能力が身に付きました・・・』    今の実力に応じた力が発揮出来るようになったのは、どんな結果で

          第193号 「人生は思い通りにならないもの?!」

          第192号 「新年のご挨拶」

          色々な事があった一年が終わり、新しい年が明けま した。私達は旧年をリセットして、新年を迎えるとい う良い習慣を持っています。皆様はどのように新年を お迎えになられたでしょうか? 一年の計は元旦にありと申しますが、リセット後の一 年の計はどのようなものでしょうか?  私は昨年、一年間を通して無様な自分を許し受け入 れる事に専念しました。何百何千の無様な自分を見続 けたら、無様な自分を見る事に慣れました。慣れると 言い訳や何かのせいにする事も弱くなりました。 100点でありたい

          第192号 「新年のご挨拶」

          第191号 「暮れの一息」

          暮れのお忙しいところ 恐縮ですが    息を吸って 止めて・・・ ゆっくり 吐いて・・・    息を吸って 止めて・・・ ゆっくり 吐いて・・・            「ふうーっ!・・・・」  ひとつ、変な事を お聞きして良いですか? あなたにとってこの一年は、どのような一年だったのでしょうか?            「・・・・・・・・?」  私はこの一年「どれだけ無様な自分を受け入れられるか!」をテーマに過ごしました。 自分より優秀な人を見て、自分の力の無さを実感したり。

          第191号 「暮れの一息」

          第190号 「人生はブランコのようなもの?」

          私は今まで良い事や悪い事が、何かを原因として起きてきているものと思っていました。 その原因の一つは行動で、良い行動をしたら良い事が起き、悪い行動をしたら悪い事が起き、過去・現在そして未来へと平面の延長線上をなぞるように起きてくるものと思っていました。  先月、ちょっとややこしい悟りに関する本を読んだ時、ガラッとその思いが崩れました。 その内容を要約しますと『人生で起きる良い事・悪い事は振り子のようなもの。良い事の方に 振れたり、悪い事の方に振れたりして、何回も同じ状態を交互に

          第190号 「人生はブランコのようなもの?」

          第189号 「人生のピーク?!」

          先月、69歳の誕生日を迎え色々と考える事がありました。 その考えた中で思った事の一つは、私は今まで、人生にはピークがあって加齢と共に坂を下って生きにくくなっていくものだと思っていました。しかし、今、確かに体力は落ちましたが、体力のあった若い時に比べてずいぶんと生き易くなっている事に気付きました。生き易くなった理由は、若い時に比べて何かをする時、不安とか怖れが少なくなっているからだと思います。その理由は、今まで色々な思い通りにならない事に出会って来ましたが、そこから逃げないで、

          第189号 「人生のピーク?!」

          第188号 「あきらめかけた時に思う事!」

          いよいよ台風シーズンの到来です。この季節になると、いつも頭に浮かぶ事があります。 それは10数年前にテレビで観た、リンゴ農家の台風災害の悲惨なニュースです。 収穫前のリンゴが暴風雨に叩き落とされ、落ちたリンゴを黙々と片づけているニュースです。その年の収穫は、ゼロに近い状態だったのでしょう。それにも関わらず、翌年の収穫に向けて多額の借金をして、準備する農家の人達を思うと胸が痛くなりました。 他の農家の人達も同じです。暴風雨で稲が倒れると困るので、収穫減を覚悟して早めに稲を刈 り

          第188号 「あきらめかけた時に思う事!」

          第187号 「自己評価を下げない!」

          先月の独り言を受けて自分の存在価値や自分の偉大さを自覚した後、それをどのように維持するかが大事だと思いました。1ヶ月試行錯誤しながら分かった事は、正しい自己評価をする事の大切さに気付きました。この自己評価は、過去の体験から知らず知らずの内にいつの間にか身についてしまうもので、正しく評価する事は中々難しい事でもあります。私達はどちらかというと、過去の失敗に囚われて低く評価しがちになります。そして私達の大きな失敗は、自分の欠点と他人の長所を比較して自分にダメレッテルを貼り、必要以

          第187号 「自己評価を下げない!」

          第186号 「自分の偉大さに気付く!」

          18年前、二人の子供を残虐な手口で殺した少年Aが大人になって出所してきている。ましてや手記まで出版した。遺族の心痛は察して余りある。そして先日、新たな理由なき殺人犯の無期懲役刑が確定した。その犯人は判決直後『これで又、人が殺せるぞ!』と奇声を発した。 こういうニュースを見る度に、犯罪を犯した背景に何があるのだろうと考える。そして、一つの結論として、親子の関係に問題があったのだろうと推測してやりきれない気持ちで終わる。     そんな時、ある心理学者の本を読み、私の中に衝撃が走

          第186号 「自分の偉大さに気付く!」

          第185号 「受け入れるから受け流すへ!」

          ここ最近、自分を許し受け入れる事を優先して生きてきました。 私はどちらかというと、何々するべきという傾向が強いのです。 自分がするべき事をしたら、人も同じようにするべきだと要求しがちな人間です。 電車の中でお年寄りが目の前に立っているのに、ふんぞり返って座っている若者を見たら腹立たしくなります。病院の受付で、人の顔も見ないで事務的に手順を説明する事務員にむかつきます。路地裏から一時停止もしないで、飛び出してくる自転車に腹が立ちます。 外にちょっと出ただけで、不愉快な出来事の嵐

          第185号 「受け入れるから受け流すへ!」