#読書記録
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【読書コラム】わたしはマカロンが食べれない - 『ピエール・エルメ語る: マカロンと歩む天才パティシエ』ピエール・エルメ&カトリーナ・ロワグ (著),佐野ゆか(訳)
わたしはマカロンが食べれない。別に好みの話じゃなくて、アーモンドがアレルギーでダメなのだ。もっと言えば、ナッツ類がだいたいアウト。カカオだってけっこうヤバい。だから、チョコレートの味を未だ知らない。おまけに、りんごや梨、桃、葡萄、サクランボなんかも痒くなるので八方塞がり。素敵なお菓子と縁のない人生を送ってきた。 それでも、チョコやナッツが使われた芸術品みたいなデザートが嫌いになれるはずはなく、一途にずっと憧れてきた。人が美味しそうに食べているオペラやティラミスをうっとり
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【読書コラム】うちはうち、よそはよそ、だけどみんな仲良く - 『格差は心を壊す 比較という呪縛』リチャード・ウィルキンソン、ケイト・ピケット著/川島睦保訳
「うちはうち、よそはよそ」なんて子どもの頃はよく親に言われたけれど、実際、正しい考えだったのかも。 直感的には皆知っている「他人と比較することの無意味さ」をこの本は科学的に検証している。 そもそも、いつから人類は自分と他人を比較するようになったかと言うと、農耕社会が始まってからなんだとか。 要するに農業というのは、自然や知識に左右されるもので、収穫量にばらつきが生じ、それが格差となって表れてきたのだという。 ということは、格差は最初から「経済格差」だったのだ。 狩猟