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かつて中高生だった私が書いた読書感想文① <看護婦物語>

“現在の私”ではなく、“過去の私”が書いた読書感想文。

今回は、私が中高生の時に書いた感想文「看護婦物語」著者:江川晴さんを紹介します!

先日、たまたま部屋の掃除をしていたら、数冊の読書ノートが出てきました。かつての私は何を書いていたのかとページをめくっていたら
この本の感想文で目が留まりました。💛

文面は「あらすじ」がメインとなっていますが、私が主人公の苑子にかなり感情移入している様子が見えます。

医療の最前線で奮闘されている方への感謝の気持ちを込めて。

(ここから ↓ )
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この本の主人公の看護婦、苑子は本当に不幸な人だと思う。
大好きな医師の織本に見捨てられ、父に死なれ、継母から家を追い出され、
小さな産院で働き始めたら、間違った医師の判断により実際に注射を打った苑子がいとこの美雪の子どもを死産させ、その上、美雪まで死なせてしまったのだ。

苑子は、落ち込み、傷つき、先輩の大沢知子を訪ねた。
知子は医療少年院の看護婦として働いていた。
精神的にも人間を信用しない彼ら達の心をどうこっちに向かせるか、知子は
罠にはめられても、強気で決して弱音を吐かなかった。

そんな知子に励まされ、苑子は次々と看護婦を訪ねることにする。
乳児院にいる平野満子、精神病院にいる杉本良子、養護老人ホームにいる花村菊江、郊外のP病院の高沢津。

こんなにそれぞれの場所に看護婦がいる。

保母や寮母、そして医師の手伝い等をしているが
看護婦がいなければどこもなりたたない。

命を預かっている大切な、大切な役目なのだ。

そのプレッシャーに弱気になっては負けになる。
しかし、いくら立派な看護婦でもくじけることはある。
そこからどれだけ立ち直ることができるかが勝負なのだ。

苑子は最後にT病院でボランティアをするが、ボランティアは無料奉仕ではなく、無料で勉強させていただくと言われている。
そこで自分を捨てた織本としのぶ夫婦の看病をすることになるが、
2人はもう意識もない植物人間だった。

しかし、苑子は自分がクタクタになるぐらい2人に付き添って世話をした。
苑子は美雪が命を落とした産院でもう一度始める決心をする。

わたしは、苑子に会ったら腕相撲をして負けてあげる。

そして、「すごいね、すごいね」と100回言いたい。



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