ウフフ、「麦本三歩の好きなもの」
「麦本三歩の好きなもの」 著者:住野よる
住野よるさんの本「麦本三歩の好きなもの」を読みました!
何かによくぶつかって、仕事でもミスをやらかし
「へあいっ」「んふっ」という心の声をそのまま口に出す
主人公の“三歩”は大学図書館で働きながら、
今日も一日好きなことで満たされたいと思ううら若き女性。
職場には、怖い先輩とやさしい先輩、はたまたおかしな先輩もいるけれど
三歩を茶化し、時には諭して見守ってくれています。
この先輩たちが三歩の心のよりどころで、なんと気持ちの良いことでしょう!
三歩がやさしい先輩に「自分は感情を外に出すのを上手く出来たらって考えて・・・
よかったら人への怒り方を教えていただけませんか?」と訊くのですが、
先輩はその場で答えずあるところに三歩を連れ出します。
その場所で“あること”を体験した三歩は自分なりの答えを導き出そうとしますが
先輩は、今日は私と遊びたいのかなーと思って連れてきたといいます。
そして、
「言えない人がいてもいいと思うよー」
「私が言えちゃうような人だからね」
改めて、三歩のことを否定せずにそのまま受け止めます。
いつまでも仕事のことでくよくよ悩む三歩ではないですが、
仕事ではない場所に連れ出してなんとなく気持ちを楽にする。
このような人に囲まれてか(?) 三歩の心はいつも前向きになります。
12編の短編を読み終えたあとは、三歩のゆるい生活の中に
ふんわりと包まれてウフフと笑ってしまいました。
また、「麦本三歩の好きなもの」の第二集が発売されるとか?!再び三歩の好きなものに触れられる楽しみと、大好きな先輩たちが
再登場することを願っています!
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