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カフェならではの話が満載でーす♪ <ときどき旅に出るカフェ>

ときどき旅に出るカフェ 著者:近藤史恵さん

本の装丁を見た時に「あれ、いちごジャム?」と思ったら、なんといちごのスープでした!
苺のスープと題したタイトルから始まるほか、おいしそうなタイトル10話に心そそられる小説です♪

舞台はカフェ・ルーズ。

店主の円さんが国内外の旅に出ておいしいものを見つけたものをカフェで提供しているお店で、かつて同じ職場で働いていた瑛子がふとお店に訪れたことからカフェで・ルーズをお気に入りの店として通うことになります。

なんと言ってもここでは、今まで聞いたことがない珍しい食べ物と飲み物が出てくるのでおいしいもの好きにはたまらないです!

珍しい食べ物で気になったのは、ロシア風チーズケーキ。

ロシア風となっていますが、実はドイツのケーキで正式名称はRussischer Zupfkuchen(ツップフクーヘンって発音しづらい・・・)。ココア味のベイクドチーズケーキでかなり濃厚の味のよう。

とても気になったのでサイトで調べたら、作り方が掲載されていましたので良かったらご覧くださいー😋

料理の紹介になりましたが、著者の近藤さんならではのミステリー要素も散りばめられており、円さんと瑛子がいつの間にかコンビのように事を済ませるという1話完結の連作で読みやすいです。

そうそう、カフェの訪れる際にこれは重要だと思う一文もありました。

ひとりでカフェにくると、他の人の会話が耳に付く。
盗み聞きみたいなことはよくないと思うし、瑛子だって、友だちとの会話に他の客が聞き耳を立てていたら不愉快になるだろう。

その話を瑛子が円さんに話をしたら、円さんは
「聞きたくない話ほど聞いてしまうんです。」と、まさに同感!

このように、カフェならではの話が満載のお話です☕🌺

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