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なべとも
2022年1月26日 12:11
水を縫う 著者:寺地はるなさん「わたしから生まれたとは思えないほどすこやかで、すこやかであるがゆえにほんのすこし無神経な娘。」娘と孫娘を一定の距離感で見守る祖母のつぶやきは、今まですべてを受け入れてきた感情がふと湧いて出てきたように聞こえ、まるで自分の母親が言っている言葉のようでもある。高校生の清澄は母のさつ子と祖母の文枝、そして姉の水青の3人で暮らしている。たまに父の全とその友人の黒