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幸せになるために壁を取り払う

こんにちは、心理士のなべたです。

この記事では、「ゲーム障害再考」という本に掲載されている、児童精神科医のゲーム依存に関する記事を読んで、私が感じたことをまとめました。


問題と人を切り離す

依存が本人の人格とは別の次元であることを子どもに実感してもらうために「本人-私-本人の脳」あるいは「本人-私-依存」という三角形の関係を維持しながら面接をするのが大切である。

精神科医 大坪建(一部改変)

この三角関係の考え方は、問題解決において非常に参考になるものです。
人間は、何か問題に直面したとき、ついその人のせいにしがちです。
でも、その考え方では問題解決につながらないことが多いです。

例えば、何かに依存している人を見て「意志が弱いからだ」「やる気がないからだ」と、その人の中に問題の原因を見つけるとしましょう。
そうすると結果として、「もっと意志を強く持て」「もっとやる気を出せ」と、一方的に説教することになります。
そして、最終的にはその人を責め続け、具体的な解決策にはつながらないという無限ループに陥ってしまうことが多いのです。

しかし、ここで一度立ち止まり、その人と問題を切り離して考えるとどうでしょう。
問題とその人は別物であり、その問題に対して本人と支援者が共に取り組むことが可能となります。
こうすることで、解決策に向かう道が見えやすくなり、その人自身が傷つくことも少なくなるでしょう。

この視点は、支援者だけでなく、社会全体が持つべきものです。
人々がこのような視点を持つことで、より豊かな生活を送ることができるようになると思います。

多様性を育む

「本人と家族」「ゲームをする・しない」といった対立構造が崩れるように意識している。二項対立はものごとを単純化し、一方を排除し一方に依存するという意味をおいて依存性がある。

精神科医 大坪建(一部改変)

対立する二つの意見がぶつかり合う、その構造は非常にわかりやすいです。
例えば、SNS上で一つのトピックについて「こちらが正義である」「いや、こちらが正義だ」と議論が交わされる様子はよく見かけますよね。

でも、結局それは誰にとってもプラスになりません。
なぜなら、敗北した方は相手に対する憎悪を抱くことになり、勝利した方も反感を買ったり、新たな反論に対応しなければならなくなるからです。

些細なことであれば、この二項対立もそれなりに楽しいかもしれません。
しかし、自分の幸せを追求するためには、この対立から一歩引いて多様性を尊重することが重要となります。

対立は、進行方向を阻む大きな壁に例えられます。
この壁は視野を狭め、他の選択肢を見えにくくさせ、選択肢が無いことに苦悩することになります。

しかし、人は、考え方次第で、その壁を取り払うことができます。
うまくいっているときは別として、そうでないならその壁を取り払う必要があります。
壁を取り払い、いつもと少しだけ違ったアクションを起こしてみましょう。
生活に動きをつけることで、行き詰まりからの突破口を開いたり、新たな発見に出会えたりします。

自分がどう行動するかは自分で決めることができるのです。


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