見出し画像

テレビはクリエイティブ?グラフで考えてみた。

「テレビ番組を作る」と聞くとどんなイメージでしょうか。
”面白そう”、”忙しそう”、”芸能人と会える”…..など色々なイメージがあると思います。

 そんななか、先日会った人から「テレビを作ってるなんてクリエイティブだね!」と言われました。
 今まであまり言われてこなかったので、すごく新鮮でした。
 でも、すぐに出てきたのは「そんなことないよ」という一言。

 テレビはジャンルによってクリエイティブ性が大きく異なるんです。
 意外と知らない人も多いかもしれないと思い、今回、カテゴライズしてみることにしました。

最もクリエイティブなのはドラマ!

ノートに書いたため、字が汚くてすいません….

 分かりやすいよう、図にしてみました。
 あくまで独断と偏見ですし、もちろん例外もあります。ディレクター以外の職種からみたら、また変わってくると思います。

 横軸がクリエイティブ性。
 縦軸が撮影・編集機材の専門性です。
 
 ここでは、「クリエイティブ性の高さ」≑「自由度の高さ+労力の大きさ」と定義しています。

 映画化する作品が多いことからも分かると思いますが、ドラマはテレビのなかでは最もクオリティが高い映像作品です。
 俳優、監督、脚本家と関わる人たちも一流ですし、カメラなど撮影機材もハイエンド。編集もワンカットずつ色の調整をするなど、丁寧に作り込まれています。

次点はバラエティ番組

 バラエティ番組といっても多岐にわたりますが、それゆえに自由度がかなり高いです。
 笑いに特化したものから、情報性を詰め込んだもの、感動を誘うものまで幅広くあります。

 一方、「家ついて行って良いですか?」や「不夜城はなぜ回る」のようにディレクターが手持ちのデジカメでロケする番組も多く、撮影機材や技術はそれほど求められません。
 そのため、企画力が最も求められるジャンルとも言えます。

 ただ、最近は「水曜日のダウンタウン」の「モンスターハウス」やNetflixの「トークサバイバー」のように、恋愛リアリティショーやドラマのような撮影手法を組み合わせた企画もあり、一概に言えないところもあります。

金はかかるがクリエイティブ性が低い?
音楽・スポーツ番組

 音楽番組とスポーツ番組の特徴としてあげられるのは、リアルイベントとしても成り立つということです。
 極論を言ってしまえば、そのまま起きていることを垂れ流してもクオリティが担保されているということです。

 ゆえに、スポーツや音楽ライブのようなショービジネスの力をテレビに置き換えているだけなので、クリエイティブ性は他のテレビ番組と比べて低くなります。
 しかし、技術的には人手がかかるうえ専門性も必要なため、技術スタッフ的にはやりがいのある仕事の一つだと思います。

素人でも出来る?ニュース・情報番組制作!

 最後は、ニュースと情報番組です。
 この2ジャンルは、「情報性」を武器にしている番組です。
 映像的な魅力よりも「多くの人に届けるべき情報かどうか」が重視されます。
 
それゆえ、ニュースにすべきだけど映像が撮れないから、建物の外観だけで映像をつなぐということもよくあります。

 撮影機材についても情報性が高ければ、スマートフォンやデジカメで撮影した映像を多用することがあります。
 
面白い情報を取れるかどうかが勝負なので、なかには映像のことを考えてない人もいるほどです….

さいごに….

 以上が私の独断と偏見によるカテゴリ分けです。
 ドキュメンタリーについては触れませんでしたが、ちょうど全てのジャンルの中間に位置するという感じです。

 これはディレクター側の視点だけなので、職種によっては全く違う感想を抱くかと思います。
 例えば、ニュース番組も映像作品として見たときにクリエイティブ性が低いだけで、文章力や企画・提案力といったクリエイティビティは求められます。
 なので、あくまで参考程度に受け止めていただけたらと思います。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?