見出し画像

「読み手はあなたに興味がない」から始める、読まれるnoteの書き方

わたくしなべはるが、会社の公式noteを書くときに気をつけていることをまとめました!わたし自身もまだまだまだまだ精進中の身ですが、現時点で考えていることの整理として書いています。
会社として情報発信をしている方、読みやすい記事の書き方に興味のある方はぜひ最後までお読みください。

読み手はあなたに(まだ)興味がない

よほどの有名企業でない限り、会社公式の情報発信それ自体が興味を持たれることはまずありません。それどころか、「会社が公式で出す記事はアピールが透けて見えてつまらない」とネガティブイメージすら持たれている可能性があります。

広報記事の書き手としては思い入れのある発信だったとしても、読み手にとってそうとは限らない。そのことを自覚するのがまず重要だと考えています。

それを自覚したうえで、読み手が興味を持てる発信をするのが、会社公式として記事を書く私たちの役目だと思うのです。
ということで以下に、「読み手はあなたのことに興味がない」を念頭においたうえで、わたしが意識していることを紹介します。

タイトルで「読む理由」を提示する

現時点で興味を持たれていない読み手に記事を読んでもらうために、記事タイトルはとても重要です。
しかし、うっかりすると「読み手はあなたに興味がない」ことを忘れたタイトルをつけてしまうので注意が必要です。

例えばありがちなのが、社員インタビュー記事で、

新卒入社5年目 セールスの松下さんに話を聞いてみました

みたいな、「そのまんま」なタイトルをつけてしまうこと。このタイトルでは、読み手は興味を持てず、SNS等で記事を目にしてもスルーされてしまうでしょう。言い換えると、読み手に読む理由を提示できていないのです。

ちなみに、インタビュイーが有名人であれば話は違うかもしれません。同じ「そのまんま」なタイトルでも例えば、

マリナーズ入団5年目 イチローに話を聞いてみました

であれば、わたしは読んでみたいと思えます。インタビュイーがイチローの時点でわたしにとって読む理由が生まれるからです。しかし、これはあくまでインタビュイーが有名人だったらの話です。
有名企業でも有名人でもない私たちは、現時点で興味を持たない相手の「読む理由」をタイトルで提示してあげる必要があるのです。

参考までに、わたしが書いたインタビュー記事の例を下記に紹介します。
実際に興味を惹けているかは分かりませんが、「読む理由の提示」を意識してタイトルをつけたつもりです。

前置きは短めにして、すぐ本題に入る

タイトルの次に気をつけるべきは、記事冒頭の前置き文です。慣れないうちはついうっかり前置きを長く書いてしまいがちなんですよね。近況報告や、なぜこの記事を書いているかの説明など、前置きを長々と書きたくなる気持ちはすごくよく分かります。

でも、「(まだ)あなたに興味がない」読者からすると、読みたいのは近況報告ではなく記事の本題ですよね。せっかくタイトルに興味を持って記事を読み始めてくれたのに、本題と関係のない前置きが長く続くとその時点で読むのをやめられてしまう可能性があります。

あなたが有名人であれば、本題と関係のない近況報告も喜ばれると思いますが、そうでなければ早めに本題に入った方が無難かと思います。

ななめ読みを前提にして、見出しだけで大意を伝える

最後のポイントです。「読者は(まだ)あなたに興味がない」ことを念頭に、次は見出しについて考えてみましょう。

皆さんは、たまたまSNSで流れてきた、知らない人が書いた記事を読むとき、一字一句をじっくり読みますか?
おそらく多くの方はそうではないと思います。頭からじっくり読むのではなく、サーっと流し読みをして、気になったところだけ少し時間をかける、いわゆるななめ読みをする場合の方が多いでしょう。

読者はあなたの記事を熟読してくれず、ななめ読みをするのであれば、それを前提とした記事構成にする必要があります。具体的に言えば、ななめ読みしたときに目に入りやすい見出しだけを読んで大意が伝わるようにするのがいいでしょう。

例えば、いま読んでいただいている記事の見出しを抜き出すと下記のとおりです。

【この記事のここまでの見出し】
・読み手はあなたに(まだ)興味がない
・タイトルで「読む理由」を提示する
・前置きは短めにして、すぐ本題に入る
・ななめ読みを前提にして、見出しだけで大意を伝える

これらは、見出しだけ読んでも伝えたいことが伝わるよう、意識してつけたつもりです。もし、そういった工夫をせずに「そのまんま」な見出しをつけると下記のようになってしまいます。

【概要だけを表した見出し】
・まず知っておいてほしいこと
・読まれるタイトルについて
・冒頭文を書くときに気をつけること
・構成を考えるときに気をつけること

上記のような見出しは、論理構成としてはまったく問題ありませんし、記事を熟読してくれる読者にとってはじゅうぶん分かりやすいと思います。
しかしこの見出しでは、(まだ)あなたに興味を持っていない読者がななめ読みしたときに、見出し文から得られる情報が実質ゼロになってしまいます。

せっかく興味を持って記事を開いてくれたのに、得られる情報がゼロではあまりにもったいない。もし本文内にすごく良いことが書いてあっても、ななめ読みがゆえに読まれなかったらなんの意味もありません。
(まだ)あなたに興味を持っていない読者は熟読せずにななめ読みする、ことを念頭に見出し文章を工夫するのが重要です。

ちなみに補足として、ここでお伝えしたいのは「記事本文を読んでもらうためにも見出しを工夫したほうがいい」ことであり、「ななめ読みされるから記事本文が重要じゃない」と言いたいわけではないことを申し添えておきます。


以上が、わたしが記事を書くときに気をつけていることまとめでした。いちライターが気をつけていることとして、参考になる部分があれば嬉しいです。

【読み手はあなたに興味がないことを念頭にしたnoteの書き方】
・タイトルで「読む理由」を提示する
・前置きは短めにして、すぐ本題に入る
・見出しだけで大意を伝える(ななめ読みを前提に記事を構成する)

おまけ:読まれることを目的にしない記事もそれはそれでステキ

最後におまけです。この記事は、「読まれる記事を書くために」意識していることを書いてきました。でも、「読まれることを目的にしない」記事があってもいいし、それはそれでとてもステキだと思っています。

読み手が意識されていない、自分の感情や心境をぶつけた記事・ちょっと読みにくいけど内容がおもしろい記事・身内にだけ通じるハイコンテキストな記事・・・どれもステキで、個人的にはそういう記事を読むのも好きです。

すべての記事が多くの人に読まれなくてもいいと思うので、それぞれの目的・それぞれのペースで楽しく書いていったらいいんじゃないかなーと思っています。皆さんのステキなnoteを読むの、楽しみにしています。

この記事が参加している募集

noteの書き方

企業のnote

with note pro

サポートしていただけるとわたしの次のお昼ご飯に温泉玉子をトッピングすることができます!