「ヤバい統計学」を読む2 ー統計的思考こそが社会をより良くするー【応用科学と純粋科学】

「はじめにの続き」512字
現代社会における応用科学の役割。
すべてのエピソードに公共政策や経営戦略、個人の選択など私たちの生活に何らかの影響を与える判断が含まれている。

純粋科学の関心は新しい何かだが、応用科学は具体的に考える必要がある。それだけでなく社会的な目標もある。

また純粋科学には時間的制約はあまりない(数学の定理の証明に七年)。しかし応用科学には時間的制約がある。限られた時間で最善の努力をしなければならない。O157の集団感染が終息したあとに原因を突き止めても仕方がない。

更に応用科学では、理論を現実社会にあてはめ、うまく合わないディテールを調整するようなことも行われる。

そして優秀な応用科学者は意思決定プロセス敏感である。意思決定者に大きな影響を与える要因を見抜き、さまざまな思考方法を把握して、動機を理解ししょうとつが起きる原因を予測する。

さあ、これから応用科学者が統計的思考を使って私たちの生活をより良くしていくやり方を学ぼう。数字を使って判断する感動を体験してほしい。

はじめに、を読むだけで「ヤバい経営学」よりも健全?(笑)な内容に思えるので、「ヤバい統計学」という題名はマーケティング上の要請だったのかな。と邪推。

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