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芸術への関心の高まり

芸術の秋ですね。ここで芸術にまつわる私の話を一つ。

昔から、美術への関心がまったくない子どもでした。

たとえば小学校の図工では、絵を描く授業が嫌いでした。というのも、絵具が滲んでしまった瞬間に「もういいや」となってしまうから。美術系の習いごとをしていた隣の子を見て、「すごいなぁ、才能だなぁ」と小学生ながら思っていたのを覚えています。生まれ持った才能がない自分には、とうてい描けないものだと。

中学校のころも、美術の成績は万年3。5がMAXの成績表です。しかも3を取れたのは、テストを頑張ったから。昔から、勉強はきちんとやる子でした。ずば抜けて良い大学へ行ったわけではないけれど。

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大学生になって海外へ行って、フラッと寄った美術館で目にした絵画に惹かれます。たしか「スコットランド国立美術館」というところです。

美術館に足を踏み入れようと思ったのも、「せっかくスコットランドまで来たし、時間も余ったし、近くにあるみたいだから行ってみよう」の感覚でした。決して美術に興味があったわけではないです。

そこは写真撮影OKでしたが、私自身、思い出は写真におさめるよりも記憶に残したいタイプだったので「1番惹かれた絵画を1枚だけ撮ろう」と決めました。そしてカシャ📷。

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今となっては、誰の作品かも、どこがモチーフになっているかも分かりません。ただ、雄大な自然をこれほど綺麗な色彩を用いて、迫力も感じられるように表現しているところに魅了されたことを覚えています。

このとき、人生で初めて「芸術作品って良いな」と思った気がします。


少し時間が空いて今年の始め。地元で「バンクシー展」が開催されたので行ってみました。

バンクシーはイギリス出身の人で、アンダーグラウンドな空気感のある作品を生み出しています。社会への風刺が効いています。知っている人も多いのではないでしょうか。

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バンクシー展の入り口。

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暗めのかっこいい雰囲気の写真を選んでみました。

ここで美術への見方がが変わります。もともとは「美術=高貴な人のためのもの」という印象が強くて倦厭していましたが、もっと気軽に美術を楽しんで良いんだと気づきました。

以降ほかの美術館にも足を運んでみました。正直、理解できないものもありましたけれど。

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地元の美術館の展示品は幾何学的なものが多すぎて、自然とかが好きな私には合わなかった。

また、印象派と言われる作品が多く並んでいたほかの美術館では、どれも関心を持って見れました。そこで風景や場面を想像しやすい作品が好きだと気づきました。有名なのだとモネとかルノワールとか。

思えば音楽でも印象派が好きなので、通じるものがあるのかも知れないですね。ドビュッシー の曲は旋律が綺麗で儚くて心にしみます。彼の作品だと、月の光とアラベスク第一番がオススメです。

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美術に関してはまだまだ理解が乏しくて語り合うにはほどとおいですが、いつか美術館で自分なりの見方ができるようになりたいな。そういえばポスターを買いました。しかも結構大きいの。

「美術に興味がない人が、まあまあな値段がするポスターをなんで買ってんねん」と、関西にルーツが全くないのに関西弁が出てしまうくらいにツッコミどころ満載です。

このポスターの無機質な感じに惹かれました。部屋にあったら、たとえ疲れて家に帰ってきても心が落ち着くだろうなと。モチーフになっているBAUHAUSが、建築において割と重要な意味があるところにも関心を持ちました。

これまた建築にもうといのですが、空間は好きです。ポスター購入が、建築への理解を深めるきっかけと喝入れになればと自らにプレッシャーをかけています。

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美術とか音楽をはじめとする芸術って実生活で役に立つことなどほぼないと言っても過言ではないけれど、知識があるだけで魅力的に見える”武器”だと思っています。

教養がある人って素敵だなと思うし私もそうなりたいので、本を読んだり美術館に足を運んだりして、感性を磨きたいと思う今日このごろです。


p.s. 歩いていたときにふと現れた巨大狼。かなり怖かったのに魅了されたのも、アート(美術)の力でしょうか。そして結局アンダーグラウンドの雰囲気に惹かれるのもサガでしょうか。

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