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風景写真のレタッチVol.3

この記事は、Misaki Nagaoによる風景写真における色調補正、レタッチ法、構図への取り組み方を解説した記事になります。
主に風景写真のレタッチに躓いた方、新しい知見を得たい方に向けて発信します。
私が数年かけて研究を重ねて自分に落とし込んできた方法です。同じような写真が好きな方、また、私の写真が好きと言ってくれる方、私をサポートしてくれている方に届けば幸いです。

技術的障壁を越えるための一助となるよう、私のレタッチのノウハウの一部を次回以降、少しずつ書き起こせたら良いなと思う

マンネリ化の打開

前提として、Lightroom、Photoshopがインストール済み、また使用に慣れている方に向けます。レタッチ作業は主にPhotoshopを使用します。あまり使ったことがない方にもわかるよう説明しますが、操作方法や用語の説明については省略します。

また、レタッチにはルミノシティマスク(輝度マスク)を多用するので、
Tony Kuyper氏により公開されている”TK Lum-Mask"プラグインの導入を推奨しております。
以下の記事で解説していますのでルミノシティマスク導入の参考にどうぞ。

ルミノシティマスクは、海外では広く使われている手法で、現在日本でもかなり広まり使っている人は多い印象。
より高度な作品を作るには写真の部分的な補正が必要になります。
部分的に補正するために選択範囲を作るのですが、ブラシなど手動で作成するには境界などがどうしても不自然になり限界があります。
ルミノシティマスクの場合、輝度情報から自動演算処理で作成され、違和感なく選択範囲を作成できる点が大変有用です。
特に明るい部分だけ、暗い部分だけを補正したい場合など、ブラシを使用するよりはるかに簡単なのでぜひ使いこなせるようになってください。

前回、前々回と2回に渡りレタッチチュートリアルを公開しようやく3回目を迎えます。
お待ちいただいている方に対して、半年以上もの間を空けてしまい申し訳ないです…!

今回のVol.3では写真の構成の主軸となる構図や、レタッチで光をコントロールする方法、PhotoshopにおけるSNSに向けた仕上げ処理についてお話ししていきたいと思います。この記事によってあなたの写真に対する"気づき"や自身の表現方法などに応用していただければ幸いです。


それでは始めます。

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