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映画『ブルーピリオド』観て来ました☆

 この夏は、地震だの、台風などで、ずいぶん自然の脅威を感じていますが、終戦記念日の今日、8/15(木)、夏休みをいただいて、映画を観に行っております。

 私は、この3年ほど、映画館に映画を観に行く機会が増え、コロナ禍が収束するあたりから、盛んに映画を観に行っています。

 昨年は、17本、今年は、すでに14本、観に行っていますから、まぁまぁ、映画鑑賞が趣味の領域に近付いていると思います。

 この夏は、昨年に比べて、封切りされている映画の本数が多いのか、1本1本の1日あたりの上映回数が少なくなっているように感じますが、あながち気のせいでもないような。

 で、今日、観に行った映画は、それまで燃えるものを感じなかったが、あるきっかけで絵を描くことに熱中し、東京藝術大学の油絵科を目指す高校生の青春を描いた、漫画原作の実写映画『ブルーピリオド』です。

 私は、音楽の教育は、義務教育でストップしている人ですが、美術の教育は、普通の人より受けている人なんです。

 住んでいるところからほど近い武蔵野美術大学の教授に、幼稚園最年長から小学6年生まで付いて、足かけ7年間、油絵などを習っていたというから、今思うと、ずいぶん、貴重な経験をしていたんだと思うのですね。

 私は、絵がものすごい好きだったわけではありませんが(一応、マジメに通っていたのにもかかわらず、どういうわけか、自ら筆を執って絵を描く習性が全く身に付きませんでした。)、筆の持ち方やら、パレットの持ち方やら、絵の具の混ぜ方やらは、いっちょ前になった方だと思います。

 そういう背景もあり、東京藝術大学の美術部を目指す青春映画というのは、ちょっと興味があったんです。

 この映画に出てくる俳優の面々は、実際に、筆を執って絵を描いていたんですが、びっくりするほど上手で、俳優の人の器用さには本当に驚きました。

 それもさておき、この映画に出てくるキャラクターたちは、誰もが絵に真剣に向き合い、そのマジメに努力を重ねている姿には、本当に心打たれて、涙が出ました。

 私も、美術ではありませんが、青春を受験にかけましたので(私の場合も、ほとんど命がけでした。)、その真剣具合いがどんなレベルかは、他分野ながら、想像が付きます。

 真剣に頑張っても、誰もが報いられるわけではなく、どうしても、上から順番に番号が振られて、「ハイ、ここまで」とされてしまう。残念ながら、世の中は、そういうものなのかもしれません。

 「絵では、食べていけない。」と、映画では、繰り返し、主人公の矢口八虎(眞栄田郷敦)は周りから言われますが、高校の美術の先生(薬師丸ひろ子)だけは、「好きと、努力家が合わさると、最強になるよ。」と、励ましてくれて、主人公は、東京藝術大学を目指すことになります。

 ちなみに、主人公の一家は、あまりお金のない設定になっていますが(だから、学費の安い国立大学である東京藝術大学を目指す設定)、正直なところ、本当にお金がなかったら、普通の予備校よりも授業料が高いと目される美術の予備校にも通えませんし、いいお値段のする画材も買えませんから、本当に貧乏貧乏している設定ではないのでしょうね。

 私自身には、絵の才能も、好きさ加減もほとんどありませんでしたが、昔取った杵柄じゃありませんが、芸術に対するあこがれみたいなものがどこかにあるんでしょうね。

 私が見合いで結婚した奥さんは、大学で美術を専攻して、映画でのセリフのとおり、それで働く技術は何も身に付かなかった体の人でしたが、私には、芸術というお金にはほとんどならないものに何か引かれるところがあったんだと思いますね(^^)/。

 映画『ブルーピリオド』は、かなり胸アツになる映画だと思います。オススメですね。

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