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Carat活動ストーリー

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「AIジョブサーチ」「求人Hub」「GLIT」などを運営する株式会社Caratのnoteをまとめたマガジンです。 https://www.caratinc.jp
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記事一覧

外部との疎通がある処理での予算管理に苦労した話

こんにちは。求人Hubで主にバックエンドを担当しているトラツグミです。 今回は予算管理機能の実装にかなり苦労したので、この処理について書かせていただきます。 背景そもそも予算管理って? 求人Hubは求人広告を出す側(広告主)と求人広告を掲載する側(求人媒体)を繋ぐプロダクトです。 求人Hubで取り扱いしている求人では、1回の応募につき〇〇円という掲載料のようなものが応募時に発生しています。 この時、無限に支払い能力があるわけではなく、支払い能力の限界=予算が存在します。

AWS ECSタスクの料金を正確に把握する

こんにちは。求人Hubで主にバックエンドとインフラを担当している川口(@kawasystem)です。 求人HubではECSタスクをFargateやStepFunctionsで使用しています。 今回は、この2つについて解説します。 FargateFargateの場合は簡単です。ECSタスク定義のタグとECSサービスの伝播タグにコスト配分タグで設定したタグを設定すれば計測できます。 AWSコンソール Terraform resource "aws_ecs_task_de

プロセス並列で処理をさせれば必ず速くなるのだ!…というわけでもない話

はじめに こんにちは。株式会社Caratで 求人HUBのバックエンドエンジニアをしている小黒です。 今回はRailsのParallelを用いた並列処理について書いてみようと思います。 求人HUBでは広告主様から求人情報を受領し、それらを最適化した上で広告掲載先の企業様に連携します。求人HUBについてはこちらの記事をご覧ください。 背景求人Feedを最適化するバッチ処理中に、職種をキーワードとしてジョブIDを取得する処理があります。例えば「エンジニア」というキーワードを

求人検索APIで給与順の実装を行った話

はじめにこんにちは、株式会社Caratでバックエンドエンジニアをしているトラツグミです。 今回は弊社プロダクトである求人Hubで使用している検索APIについて説明させていただきます。 求人Hubでは求人のデリバリーのために、検索を用いたAPI連携も行っており、検索エンジンではOpenSearchを用いています。 このOpenSearchなどの検索エンジンで検索システムを構築する際には、クエリやマッピングの設計はかなり重要だと思います。 私自身もこの点に関する悩みは尽きず、試行

大量の画像を高速で取得してS3とDBに保存する

こんにちは、求人Hubでバックエンド兼インフラを担当している川口( @kawasystem )です。 今回は求人Hubで利用している大量の画像を高速で取得してS3に保存する仕組みを紹介したいと思います。 背景求人Hubでは、1日数十万件の求人データを取り扱います。当然、数十万件以上の画像URLを出稿企業様から頂戴するのですが、この画像URLから画像を取得し、掲載企業様に提供する時は求人HubのCDNにアクセスされるように画像URLを提供します。 どの様に処理するのか数十

Poetryのプロジェクトから未使用のパッケージを一括削除する🗑️

こんにちは、Caratの斎藤( @saitoxu )です。 今回は、Poetryで管理しているPythonのプロジェクトから「入れてるけど実際は未使用のパッケージ」をまとめて削除する方法について紹介します。 背景CaratではAIジョブサーチというLLMを使った対話型求人検索サービスを開発・運営しています。 AIジョブサーチはAPIをPythonで書いており、Poetryで必要なパッケージを管理しています。 会社としても自分自身としてもLLMを本格的に使った最初のプロダ

OpenAI gpt-4o でzero shotで異常検知(Anomaly Detection)を試してみる

はじめに こんにちは、Caratの脇山です。 先日 gpt-4o が発表リリースされました。 性能、速度、料金などがアップデートされましたね。 詳細は他の方の記事や公式のドキュメントにまとまっているので触れませんが、特にトークナイザの改善と音声モデルの処理が一つのニューラルネットで完結できる点に感動しました。 具体的にはトークナイザ改善でより高速、高性能、低価格を実現できる点や 音声が 音声 -> テキスト -> 音声 の3つのパイプラインを通って生成されるのではなく、

【入社エントリ】株式会社Caratに入社して2ヶ月が経ちました

はじめに今年の二月中旬頃から株式会社Caratに参画させていただき、求人Hubプロジェクトでバックエンドエンジニアとして日夜開発に勤しんでいます。 大学、大学院では数理工学、その中でも複雑ネットワーク論(グラフ理論)を専攻していました。生態系の変化や感染症の伝搬のモデル化などを中心に学んでおり、さらに変化させて噂の伝播や交通渋滞などについても研究しておりました。 前職はサイト内広告の検索エンジン開発に携わっておりました。ここでは検索ワードに対して、サイトの記事や広告をレコメ

【対談企画#3】AIジョブサーチ開発メンバーの取り組み

Caratが2023年11月にリリースをしたLLMを活用した対話型求人検索サービス「AIジョブサーチ」。LLMを用いてAIと対話するように求める求人を探せるサービスとして、日々プロダクト開発を行っているが、今回はAIジョブサーチに関わる正社員エンジニアの脇山に対して松本がインタビューを行いました。Caratで働くエンジニアメンバーの取り組みや、AIジョブサーチの未来について対談を通しての考えを本記事でまとめています。 <対話者> 松本(@Na0KiMatsumoto) 脇山

【対談企画#2】 COOが語る、事業の変遷と会社の未来

株式会社Caratは「新たな価値を発明し続ける」をミッションに2023年12月から8期目を迎えました。7期目は求人Hubを中心に大きく事業が伸びた期となり、事業の成長を牽引した求人HubのプロダクトマネージャーでCOOの中井にインタビューを行いました。前職からの同期である松本と中井の対談から、事業の変遷とこれからの未来についてどう考えているか、それぞれの考えを対談形式でまとめています。 対話者 CEO:松本(@Na0KiMatsumoto) COO:中井(@YukiNaka

【対談企画#1】 CTOが語る、創業から現在までのCaratの変遷

株式会社Caratは「新たな価値を発明し続ける」をミッションに2023年12月から8期目を迎えました。7期目は会社としてミッションやバリューを一新し、ARRの伸びやLLMを用いた「AIジョブサーチ」のローンチなど多くの変化がありました。今回は創業期から現在までのCaratを知る、CEOの松本がCTOの斎藤に、Caratの過去、現在、そして8期目やその先の未来がどのように変化していくと考えているか、対談形式のインタビューを行いました。 対話者 CEO/松本(@Na0kiMa

バックエンド完結プロダクト「求人Hub」を運営する開発チームに迫る

2023年11月期に大きく成長し、ARR 2.4億円に到達した求人Hub。 現在はPdM+バックエンドエンジニアの数名のチームで構成され、実際にユーザーが触るプロダクトがなくても売上が急拡大している理由に迫るべく、求人Hubチームにインタビューを行いました。 〈インタビュイー紹介〉 斎藤:CTO 中井:COO 兼 求人Hub / プロダクトマネージャー※当時はベトナム在住のためオンライン参加 川口:求人Hub / インフラエンジニア 高井:求人Hub / バックエンドエンジ

創業7年目の振り返り

改めまして株式会社Caratで代表取締役CEOをしている松本です。 あっという間に2023年が、会社としては7年目が終わってしまいました。 中小企業にならずスタートアップで居続けるために、意識的に取り組んだなと思える1年だったかと思います。 生成AI/LLM×HRへの注力「AIジョブサーチ」のリリース 生成AI/LLMサービスの産みの苦しみというか、単にAPIを繋げるだけであれば本当にスモールなコストでPoCを行うことが出来るかと思います。ただそれだけではあまり意味をな

【入社エントリ】LLM技術を駆使する株式会社Caratでの初転職1ヶ月目を経て

初めに私は2023年の10月よりCarat株式会社にジョインしました! 入社してまだ1ヶ月なので、新鮮な気持のまま入社エントリを書いてます! Caratに興味のある人にリアルをお届けできればなぁと考えています 🤗 会社紹介まず先にCaratについて軽く紹介しておきます! 株式会社Carat は新たな価値を発明し続ける というミッションをもとに HR領域で複数事業を展開している会社です!今月で創業8期を迎え、プロパーの人数が私含め7人と少人数ながらも成長している会社です! 2